...より多くを――常により多くを誅求してやまない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これ以上の苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)に如何(どう)して耐ゆることが出来るか...
大隈重信 「選挙人に与う」
...この収税請負人はこうして人民を誅求して...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...貴族の暴虐圧制と誅求搾取とを嫌って...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...公平無私な官吏(かんり)や苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を事とせぬ政治家の皆無(かいむ)だった当時のこととて...
中島敦 「弟子」
...それがためには苛斂誅求をやって人民の膏血を絞ることを厭わなかった...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...何しろ最後の王朝時代に政府が思ひ切つた苛斂誅求をして全國に完全な道路網を張つたといふのだから...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...幾十年の苛歛誅求(かれんちゅうきゅう)に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...苛斂誅求(かれんちうきう)の訴へがあつた爲に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苛斂誅求(かれんちうきう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の訴えがあったために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五十を少し越した筋張った神経質な武家、一刀を提(さ)げて、松(まつ)が枝(え)のお組と、縁先の平次を当分に見比べた姿は、苛斂誅求で、長い間房州の知行所の百姓を泣かせた疳癖(かんぺき)は充分に窺(うかが)われます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...似寄(により)の品でも好(よ)いから出せと誅求(ちゅうきゅう)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...概(おおむね)皆時尚(じしょう)を追う書估(しょこ)の誅求(ちゅうきゅう)に応じて筆を走らせたものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし燼余の五百部は世間の誅求(ちゅうきゅう)が急なので...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...領民を威嚇し誅求(ちゅうきゅう)する...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...どんな苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)にも服すしかない...
吉川英治 「平の将門」
...新たな誅求(ちゅうきゅう)に黙従(もくじゅう)することを求められ来ったのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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