...冒険にはお誂え向きの時間である...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...サイモンヅの訳したベンベニュトオ・チェリニーの自叙伝とは西洋(むこう)に誂えて取ったものであった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...お庄にそう言って酒を一銚子誂えて...
徳田秋声 「足迹」
...あまり誂え向きなことではないだろう...
戸坂潤 「読書法」
...「お誂えは……...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...お誂え向きの文句がある...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...――もっともそれは昨夜お返し申しましたが」「それにしちゃお年玉の手拭を誂えたのは可笑(おか)しいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傍(はた)のものは道具はこびにお誂えむきだといったが...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...自分では食べ物を誂えることができなかったのです...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...ちょうどお誂えむきに...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...まったくお誂えむきで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...我が国の多くの県下町は気候が頗るお誂えむきである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちょうど誂え向きに空車(からぐるま)の札をかけてやってきたタクシーを呼びとめて...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...ちょうど誂え向きの地方に局部的に破壊地震が起こったのである...
武者金吉 「地震なまず」
...「三昧堂さんがお誂えを届けに参りました」と...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...万人向きのお誂え...
山本笑月 「明治世相百話」
...又は別誂えの咳払いをしても...
夢野久作 「鼻の表現」
...別に誂えましたお料理の方も……」「はい...
吉川英治 「剣難女難」
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