...この件ははなし上手な氷峰自身の詳(くは)しい報告を義雄がまた義雄自身で解釋して見たのだが――女は二十二だと話してゐるが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...末広君の学術方面の業績は多数にあって到底ここで詳しく紹介することは出来ないし...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...詳しいことは省こう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その上その辺の地理に彼は詳しかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしはこれを詳(つまびらか)にしない...
永井荷風 「放水路」
...前後の事を詳(くは)しく聽かうぢやありませんか」平次の調子には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...詳(くは)しく調べて來てくれ」平次は八五郎に細々(こま/″\)と言ひ付けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決して母の身を案じるなと詳(つまびらか)に事実を書いて呉(く)れたから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ラーンスロット卿が詳しく書きしるしたあの破れわれる音の反響(抑えつけられたような鈍いものではあったが)にそっくりな物音が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...詳細な人相書が回送されて...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...従って詳しき歌の学問は致さず格が何だか文法が何だか少しも承知致さず候えども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...さっきから自分の家で見たりきいたりしたことを詳しく話しました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...孝経は著者不詳の書である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...旅中とは何(いづ)れの地にあつたのか不詳である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その式作法(しきさほう)も詳(つまびら)かに記憶せられている...
柳田国男 「海上の道」
...狩谷斎(かりやえきさい)の『箋註和名鈔(せんちゅうわみょうしょう)』にも既に詳(つまびら)かに説いている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ただし猪罠の構造を詳しく知らねばならぬが...
柳田国男 「山の人生」
...詳(くわ)しい事は判然(わか)りませんが...
夢野久作 「狂人は笑う」
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