...厨川白村の該博な知識は彼自身ではない...
高村光太郎 「触覚の世界」
...おしら神が最初カギ形の木の枝であつたのが次第に生長して人の形を取るやうになつたことは柳田氏の該博な研究に依つて明かとなつた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...かねて抱懐してゐる該博なる菊の知識を披露しはじめた...
太宰治 「清貧譚」
...同国人 Kurth は千九百七年歌麿につきて該博なる研究の結果を公表したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...漢學の餘弊を離脱してその該博な知識をもつて...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...絢爛(けんらん)たる才気と洗錬された趣味と該博な知識とを有(も)った・端倪(たんげい)すべからざる才人だった...
中島敦 「光と風と夢」
...この家(や)の主人(あるじ)の該博な...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...どんな該博な知識をもってしても説明のつかないようなことが間々見うけられるものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...驚くべき該博な知識を有つて仏教を説いて...
北條民雄 「間木老人」
...あのたいへん該博な『神話学』のなかで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...経書該博ならざるなく...
南方熊楠 「十二支考」
...多くの目撃者が同一題材について書いたから(この時代には偉大な人格と該博な学識とが一般に相伴っていたから)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...非常に該博なものでして...
吉川英治 「折々の記」
...かういふ該博な學識のなかであんなふうによく飽きもせず天壽をまつてをられたものだと...
吉川英治 「折々の記」
...該博な異本の知識を持ちつつ全体を博く見渡し得る氏の優れた力量を考えると...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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