...極めて該博精確な研究を積んで居る...
石川啄木 「葬列」
...殊に歴史地理の考証については該博精透なる尋究を以て聞えていた...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...該博(がいはく)な批評家の評註は実際文化史思想史の一片として学問的の価値があるが...
寺田寅彦 「浅草紙」
...同国人 Kurth は千九百七年歌麿につきて該博なる研究の結果を公表したり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...漢學の餘弊を離脱してその該博な知識をもつて...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...驚くべき該博な知識を有つて仏教を説いて...
北條民雄 「間木老人」
...あのたいへん該博な『神話学』のなかで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...経書該博ならざるなく...
南方熊楠 「十二支考」
...多紀氏の該博に視れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其識不唯該博...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼の該博(がいはく)なあたまがその真(まこと)をどこまで突き究めたかは...
吉川英治 「江戸三国志」
...かういふ該博な學識のなかであんなふうによく飽きもせず天壽をまつてをられたものだと...
吉川英治 「折々の記」
...彼の該博(がいはく)なる知識をもっても解決はつかない...
吉川英治 「三国志」
...一同は由の該博(がいはく)に感心した...
吉川英治 「醤油仏」
...用いさせてみたいものだ――などと若い知識をもつ僧正の話はなかなか該博(がいはく)で...
吉川英治 「親鸞」
...実に多方面で該博(がいはく)なのに驚かされる...
吉川英治 「茶漬三略」
...いちいち該博(がいはく)で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...該博な異本の知識を持ちつつ全体を博く見渡し得る氏の優れた力量を考えると...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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