...それは話し手が激しい感情に捕われていたため...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...今度はこっちが話し手で...
中里介山 「大菩薩峠」
...その夜のうちに滅茶滅茶に割られたことも申し添えましょう」話し手の天野久左衛門はそういって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今夜の話し手は、こういった逸民的存在なる望月辛吉にお鉢が廻りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――最後にこの遠藤盛近は、濃州の遠藤家の血を承(う)けた一人で、家の記録によってこれを申上げたことをお話して置きます」羊羹色の洋服、山羊の話し手は、こう言い了(おわ)って壇を下りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少(すくな)くとも本人は意気込んでいるという――それがこの話し手戸田樹一の正体であります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...昔の名ソプラノ松尾葉子であった事は皆様もよく御存じの筈です」話し手戸田樹一は気取った様子で壇を降りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今夜は話し手を私から指名させて頂きます...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...こんなことは、話し手も、聞き手も、その話のあとで、きっと妙なさびしい気に落ち入るものだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その時話し手は、うしろにある柱暦を一枚めくって、「今日は四月一日だね」というのがあった...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...こんなことにはならなかったに……と言っているように見える話し手の顔はさらに気味が悪かった...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...所が考へて見ると僕が話し手になつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...おばさんが殆(ほと)んどひとりで話し手になっていたが...
堀辰雄 「花を持てる女」
...話し手を不安そうに見つめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...話し手の手首をしびれよとばかりに握りしめた...
松永延造 「職工と微笑」
...のちにはかえって話し手自身を動かすまでの力を生ずるものだったらしい...
柳田国男 「山の人生」
...大勢の乗客の中に旅の商人が一人、(薬売の様な風体)それが、話し手である...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...――子供が話し手にまわることも稀(まれ)ではないが...
山本周五郎 「季節のない街」
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