...幸せの極みにも登り詰めることができ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...「この缶詰の中に毒瓦斯を詰めることは困難でしょうね」と帆村は真面目な顔でいった...
海野十三 「地獄の使者」
...彼の心変りも、詮じ詰めると、そんなちよつとした理由にもとづくものではなかつたらうか...
薄田泣菫 「春の賦」
...一途(いちず)に思い詰める性分ではないのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...小さい風船にたくさん水素を詰めるようなもので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...毎日々々彼は窓にぶら下つた虱を見詰める...
中島敦 「名人傳」
...ただ御萩を御重(おじゅう)に詰めるだけで...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...平次がヂツと見詰めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老媼(おばあ)さんを呆(あき)れて見詰めることがあった...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...納戸から三階になつて屋根裏の一角に達する階段を登り詰めると...
牧野信一 「南風譜」
...彼は蟻を夢中で見詰める...
松永延造 「職工と微笑」
...一三「おぬしは、いろいろ言うてくれるがなあ、広海屋さん――」長崎屋は、青ざめた泥焔(でいえん)を吐くように、呻(うめ)くように言うのだ――限りない怨みをこめた目で、睨(ね)め上げながら、「なるほど、わしは物産問屋のはしくれ、米が主なあきないではないけれど、商人は、ひともわれも同じこと、大がねを儲けるには、時には、思い切ったばくちを張らねばならぬ――折も折、関東一帯の大不作、これが三年もつづけば、飢饉(ききん)も来ようかといわれている昨日今日、ここらで、一つ度胸をきめねばと、手一ぱい、米を買いしめ――どこまで、わしが乗り込んでいるかは、おぬしも知っていてくれると思ったがなあ――」広海屋は答えずに、煙管(きせる)を取り上げて、たばこを詰める...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...月光(つきあかり)を透して行手(ゆくて)の方を見詰めると...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...問い詰めるように訊(き)いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...煎じ詰める事九年...
夢野久作 「近世快人伝」
...不良老年の辣腕かように東京の風紀頽廃の原因を煎じ詰めると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...――彼は彼女の牙の鋭さを見詰めるように...
横光利一 「上海」
...板野(いたの)の里あたりの原士(はらし)が交代で詰めることになっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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