...いつか詩趣とも云ふべきものを感じないやうになつてしまつた...
芥川龍之介 「槐」
...その詩趣に富みたること多く類を見ずと聞く...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...此畫中に限なき詩趣あるを認めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...友はその詩趣を發揮して我心を慰めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...全(まる)で詩趣です...
石井研堂 「元日の釣」
...僅(わずか)に数筆を塗抹(とまつ)した泥画の寸紙の中にも芸衛的詩趣が横溢(おういつ)している...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...これも一種の詩趣を帶びたり...
大町桂月 「中野あるき」
...私は哈爾賓の持つ蕪雑(ぶざつ)な詩趣を愛する...
谷譲次 「踊る地平線」
...伊藤侯は江湖の詩趣を解するに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...詩趣も‥‥ところが本当のところわたしの恋は...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...市川寓居の詩趣遂に忘るべからざるものあり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...二十世紀の詩趣と元禄の風流とは別物である...
夏目漱石 「虞美人草」
...詩趣を感得することが出来たからだ...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...原句の詩趣とは全くちがつた別のヴィジョンに...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...「蜃氣樓」の詩趣は無いが...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...詩趣は高いものなのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてそのような熱くてすき透ったような詩趣は朝のうたの諧調をも同じように貫いて響いて居ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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