...友はその詩趣を發揮して我心を慰めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...常に悲哀の詩趣を讚して...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...僅(わずか)に数筆を塗抹(とまつ)した泥画の寸紙の中にも芸衛的詩趣が横溢(おういつ)している...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...彼女の詩趣は融(と)け去っていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この製作に現われた如き幸福平和にして然も詩趣に富んだ生活に対する羨望と実感との為である...
永井荷風 「砂糖」
...それと共に四季折々の時候に従って俳諧的詩趣を覚えさせる野菜魚介の撰択に通暁している...
永井荷風 「妾宅」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...詩趣も解しない...
夏目漱石 「虞美人草」
...特殊な意味深い詩趣を感ずるのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...俳味は一種の黙約された詩趣であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何の詩趣も意味もあるものか...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...言葉のイメーヂやヴィジョンから来る詩趣でなくして...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...無限の詩趣を醸してゐたが...
正岡容 「巣鴨菊」
...大小の算家が皆相率いて和歌や俳諧を学んだという詩趣豊かな国において...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...詩趣によるものでしょう...
宮本百合子 「大橋房子様へ」
...詩趣は高いものなのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう詩趣を解さなかった生活に帰し得るのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...己は只自由といふものゝ詩趣を感じたのである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
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