...全(まる)で詩趣です...
石井研堂 「元日の釣」
...その中に極めて詩趣を掬(きく)すべき情味があった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...自然の詩趣を得たり...
大町桂月 「足柄の山水」
...それは詩趣を宿すための仮りの住み家であるからには「好き家」である...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...伊藤侯は江湖の詩趣を解するに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼女の詩趣は融(と)け去っていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市川寓居の詩趣遂に忘るべからざるものあり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...誰(だれ)に聞かしても饒(ゆたか)に詩趣を帯びている...
夏目漱石 「草枕」
...二十世紀の詩趣と元禄の風流とは別物である...
夏目漱石 「虞美人草」
...詩趣はある...
夏目漱石 「虞美人草」
...特殊な意味深い詩趣を感ずるのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...原句の詩趣とは全くちがつた別のヴィジョンに...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...多少の詩趣をそえるのである...
久生十蘭 「海豹島」
...無限の詩趣を醸してゐたが...
正岡容 「巣鴨菊」
...しかもそこだけには廃園の趣があって優美な詩趣に溢れていた...
宮本百合子 「女の学校」
...詩趣は高いものなのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてそのような熱くてすき透ったような詩趣は朝のうたの諧調をも同じように貫いて響いて居ます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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