...忽(たちま)ち詩箋(しせん)に龍蛇(りうだ)はしり...
饗庭篁村 「隅田の春」
...色とり/″\の詩箋のやうな紙が幾枚もはいつて居た...
岩本素白 「菓子の譜」
...また、その一方に古い版画、明代の小説の挿絵とか、詩箋、便箋の技術を残す必要があるというので、鄭振鐸と一緒に、北京の栄宝斎など十軒ばかりの文房具屋の便箋の版木五千ばかりのうちから、四百六十何枚を選んで北平箋譜というのを拵えた...
内山完造 「魯迅さん」
...詩箋(しせん)に句を書いたのが席上に散らかっていたようにも思う...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その次ぎ居士を訪問してみると赤や緑や黄や青やの詩箋(しせん)に二十句ばかりの俳句が記されてあった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...机の上にひろげられた詩箋(しせん)の上には鼈甲(べっこう)の眼鏡が亡き人の来るを待つが如く太い片方の蔓(つる)を立てていた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...陸秋実の詩箋は、わたくしは一読過して鈔写するに及ばなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒の歿後に、榛軒は抽斎、玄亭、椿庭の詩箋、枳園の便面(べんめん)、玄道の短冊を一幅に装(よそほ)ひ成したことがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...徳(めぐむ)さんの蔵する詩箋は下(しも)の如きものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又詩箋にも「清川」と「」との二印がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大きく手に掴みて取れば乾隆の詩箋を捧ぐるが如し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...壺の横に貼ってある詩箋(しせん)のような文字などを見ていた...
吉川英治 「三国志」
...詩箋(しせん)は麝香に染(し)みて...
吉川英治 「三国志」
...詩箋(しせん)を持って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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