...されば作品の特色もその詩的なる点にあり...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏の事」
...お前は王樣のダイヤモンドを盜んだのだぞ――それは東洋人が詩的な言葉で「光の眼」と呼んでる品物だ――カシュガルの自慢の品物だ! お前は王樣のダイヤモンドを私から盜んだのだぞ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...ひとりよがりの謂わば詩的な夢想家と思われるのが...
太宰治 「東京八景」
...自分が詩的な存在であるから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...仏教的漢詩的な輸入要素のほかに和歌的なものと俳句的なものとの三角形的な対立が認められ...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...尤もその中肉が詩的な荘重さを有っていないからと云って...
戸坂潤 「思想としての文学」
...詩的な特色を持っている...
戸坂潤 「読書法」
...その夢想には詩的なものが根を張っていた...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...美しくもまた物怖しい童話詩的な雰囲気がよく語られていた...
中谷宇吉郎 「民族的記憶の名残」
...詩的な、浪漫的な句は筆を執(と)って紙にでも咏懐(えいかい)の辞を書き下す時に限るように考えています...
夏目漱石 「創作家の態度」
...長い時間の状態を一時に示す詩的な作用であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ただ詩的なものの中にのみ...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...そして一切の詩的なものに挑戦した所以(ゆえん)がここにある...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...本質的に非叙事詩的な国語であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...メランコリツクな詩的な情緒を...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...それらの理念に詩的な形態を与えようとするものではない...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...そもそも何者がこういう詩的な思いつきをしたのであろう...
久生十蘭 「魔都」
...抒情詩的な物言ひ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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