例文・使い方一覧でみる「詩境」の意味
スポンサーリンク...谷崎君は平安朝の文学の清冽な泉によって自己の詩境を潤（うる）おしているとゝもに... 
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...誠に精神的に貧弱な現今のわが國に斯くも摩訶不思議の詩境にあそぶものがあるかと僕の心は君に對する驚異と畏敬とにみたされた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...その特殊な妙味や詩境に会得（えとく）を持つようになったけれども...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...蕪村の詩境を単的に咏嘆（えいたん）していることで...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...旧日本の伝統詩境を脱していない...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...こうした詩境は、西洋の詩や近代の詩には普通であるが、昔の日本の詩歌には珍しく、特に江戸時代の文学には全くなかったところである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...句の詩境が限定されて...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...「侘び」とは蕪村の詩境において...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...縹渺（ひょうびょう）の詩境に遊ぶこともまた楽しみである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その世界的に特色しているユニックな詩境を認めるけれども...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...彼の詩境を一貫して流れてゐる蠱惑の中心點はこれである...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...すべて「青猫」に現れた同じ詩境の續篇であり...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...その標題が示す一つの詩境を...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...純粹にイマヂスチツクのヴイジヨンに詩境し...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...その頃既に「氷島」のやうなパセティックな詩境に入られてゐた萩原さんがいまもなほ...
堀辰雄 「「青猫」について」
...「處女詩集「月に吠える」は純粹にイマヂスチックのヴィジョンに詩境し...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...この作家が次々に描き出すであらう稀有な詩境の「パノラマ」を熱心に待ちつゝある者だ...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...しかれども蕪村がこの俗境の中より多少の趣味を具するこの詩境を探り出だし...
正岡子規 「俳諧大要」
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