例文・使い方一覧でみる「試錬」の意味

...文芸の上ばかりでなく温かき心をもってすべてを見るのはやがて人格の上の試錬であろう...
芥川龍之介「日光小品」

...民族的特質の認識は單にこの内面的自覺を試錬し訂正し確むるために用ゐらる可き一つの參考以上のものであり得ないのである...
阿部次郎「三太郎の日記　第三」

...自分の意志次第で立派な試錬になります... 自分の意志次第で立派な試錬になりますの読み方
伊藤野枝「成長が生んだ私の恋愛破綻」

...ああ感謝す爾は余のこの大試錬に堪ゆべきを知りたればこそ余の願（ねがい）を聴賜（ききたま）わざりしなり...
内村鑑三「基督信徒のなぐさめ」

...誠に実（まこと）にこの世は試錬の場所なり... 誠に実にこの世は試錬の場所なりの読み方
内村鑑三「基督信徒のなぐさめ」

...しかれども爾は余に堪ゆ能わざるの試錬を降（くだ）さず... しかれども爾は余に堪ゆ能わざるの試錬を降さずの読み方
内村鑑三「基督信徒のなぐさめ」

...この試錬にうち勝つかどうかで... この試錬にうち勝つかどうかでの読み方
江戸川乱歩「月と手袋」

...大試錬である... 大試錬であるの読み方
太宰治「酒ぎらい」

...第一編は、クリストフの若き生（曙（あけぼの）、朝、青年）を包括し、家庭および小さな郷国の狭い境域における、彼の感覚と心情との覚醒から、試錬までを含む... 第一編は、クリストフの若き生、朝、青年）を包括し、家庭および小さな郷国の狭い境域における、彼の感覚と心情との覚醒から、試錬までを含むの読み方
豊島与志雄豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...人生のさなかにおける大試錬であり... 人生のさなかにおける大試錬でありの読み方
豊島与志雄豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...諸君の試錬の火が始まるのです... 諸君の試錬の火が始まるのですの読み方
中島敦「光と風と夢」

...途中の一切の思索とか試錬とか... 途中の一切の思索とか試錬とかの読み方
中島敦「狼疾記」

...過去幾多の試錬に堪へ... 過去幾多の試錬に堪への読み方
日本国「新憲法の解説」

...その身の最高の試錬にのぞみ... その身の最高の試錬にのぞみの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...この試錬は兒童の發育の上に... この試錬は兒童の發育の上にの読み方
柳田國男「兒童語彙解説」

...劇甚な苦痛の試錬を受けねばならないのは理由のあることだと思います...
与謝野晶子「激動の中を行く」

...この試錬の時を經驗したので寧ろ彼女は一層愛を深くした... この試錬の時を經驗したので寧ろ彼女は一層愛を深くしたの読み方
ピエル・ロチ　Pierre Loti 吉江喬松訳「氷島の漁夫」

...まづ社會進出する前の自分を確乎と試錬してみるがよい... まづ社會進出する前の自分を確乎と試錬してみるがよいの読み方
吉川英治「折々の記」

「試錬」の読みかた

「試錬」の書き方・書き順

いろんなフォントで「試錬」