...紅葉(こうえふ)が諸弟子(しよでし)と芝蘭簿(しらんぼ)の記入を試む条(くだり)あり...
芥川龍之介 「雑筆」
...理想の釣法を試むことを得ば...
石井研堂 「研堂釣規」
...尚一息試むべきかと...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...實に如上數千言の不要(むだ)なる記述を試むるをさへ...
石川啄木 「葬列」
...ここに信仰を試むるための苦難の襲来は予示されているのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...愚存の趣を申し試む可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...如何なる新運動を今後の政治社会に試む可きや否やに在りとす...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...予が尚書の編成に疑問を挾み臆説を試むるに至つたのも...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...めざましい抵抗も試むることができないで縄にかかってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大入場の連中とほとんど選ぶところのないような品評を試むる者が多くありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そうかなあ」米友は無言で何か反省を試むるような気色(けしき)でありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...若先生は行方知(ゆくえし)れずになっておしまいなすったのでございますから……」与八が弁解を試むると...
中里介山 「大菩薩峠」
...手荒い活法を試むることがいいか...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃の疑問を晴らそうと試むる態度に出たものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...みずからその事を執(と)りてこれを試むべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...みずからこれを自家に試むべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もし墨汁一滴の許す限において時に批評を試むるの機を得んかなほ幸(さいわい)なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...これを試むるに験あり(『博物志』四)といえるは...
南方熊楠 「十二支考」
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