...いずれの場合を問わずただの一発! 二発と続けて撃った試しがない...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かつて足音のした試しがない...
夏目漱石 「永日小品」
...朝から晩までほとんど仰ぎ見た試しがないのだから...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それから以後ついぞ怒った試しがない...
夏目漱石 「それから」
...まだ経験した試しがないという考えから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ついぞ画筆(えふで)を握った試しがないのでも分るのだから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...世の中に単に数というような間(ま)の抜けた実質のないものはかつて存在した試しがない...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その代り何によらず長持ちのした試しがない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...どこを歩いても不器用な音のした試しがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな人に限って女に好かれた試しがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...能なしの白痴は釣が飯より好きで朝から晩まで池辺にしやがんでゐる癖に雑魚一ぴき持つて帰つた試しがないので...
北條民雄 「白痴」
...私は若い女の生活を間近に見た試しがないので...
牧野信一 「早春のひところ」
......
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...思へば毎年その頃になつて筆の動いた試しがないが...
横光利一 「梅雨」
...いつも煮え切った試しがない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索