...ある蒸し暑い雨(あま)もよいの夜(よ)...
芥川龍之介 「カルメン」
...軍醫長の案内で蒸し暑い戰時治療室を見たりしたら...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...「何だか少し蒸し暑いやうな晩だね...
鈴木三重吉 「桑の実」
...氏は蒸し暑い七月(げつ)の真つ昼間にも...
薄田泣菫 「茶話」
...じめじめして蒸し暑い日が続いた...
太宰治 「斜陽」
...何となく蒸し暑い朝であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...あるきわめて蒸し暑い日の夕方であった...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...蒸し暑い、蚊の多い、そしてどことなく魚臭い夕靄(ゆうもや)の上を眠いような月が照らしていた...
寺田寅彦 「田園雑感」
...まだひどく蒸し暑い日曜日の午後遅く...
豊島与志雄 「叔父」
...蒸し暑い大気に包み込まれてしまった...
豊島与志雄 「土地」
...三十度以上の蒸し暑い狭い実験室で...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...妙に蒸し暑い日、八朔(はっさく)はとうに過ぎましたが、江戸はなかなか涼風(すずかぜ)の立つ様子もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのムンムンする蒸し暑い...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...しかし、蒸し暑い晩で、私は巴里の街をずつと歩いて來たので、すつかりくたびれてゐました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...スティムで蒸し暑いくらいだった...
堀辰雄 「旅の絵」
...……今日は朝から薄曇りして蒸し暑い...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...城下の蒸し暑い夜も...
吉川英治 「新書太閤記」
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