...その岩殿へ詣でるのじゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...――その岩殿へ詣でるのに...
芥川龍之介 「俊寛」
...巨刹(おおでら)の峰におわす大観音に詣でる広い道が...
泉鏡花 「怨霊借用」
...成田山に詣でる連中や太鼓をたたきお題目を唱えて練り歩く人たちが盛んにふえたら...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...知事が衣冠束帯して赤地金襴の覆いかけたる唐櫃を奉侍して神社に詣でるとか...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...月夜の護国神社に詣でる人影ちらほら...
種田山頭火 「一草庵日記」
...そして第十七番の清水寺へ詣でる...
種田山頭火 「行乞記」
...……十二月十三日曇、行程四里、大牟田市、白川屋((マヽ))昨夜は子供が泣く、老爺がこづく、何や彼やうるさくて度々眼が覚めた、朝は早く起きたけれど、ゆつくりして九時出立、渡瀬行乞、三池町も少し行乞して、普光寺へ詣でる、堂塔は見すぼらしいけれど景勝たるを失はない、このあたりには宿屋――私が泊るやうな――がないので、大牟田へ急いだ、日が落ちると同時に此宿へ着いた、風呂はない、風呂屋へ行くほどの元気もない、やつと一杯ひつかけてすべてを忘れる...
種田山頭火 「行乞記」
...円通寺再興といふ岩戸山巌吼庵に詣でる...
種田山頭火 「行乞記」
...所得――銭四十四銭に米一升三合午後は東御嶽観音様へ詣でる...
種田山頭火 「行乞記」
...弘川寺の西行塚に詣でる...
種田山頭火 「旅日記」
...同道して徳富健次郎の墓に詣でる...
種田山頭火 「旅日記」
...こんなに子供を生んでゐる・街をぬけると月がある長い橋がある宇佐神宮・松から朝日が赤い大鳥居・春霜にあとつけて詣でる水をへだててをとことをなごと話がつきない・道しるべが読めないかげろふもゆる・たたへて春の水としあふれる・牛をみちづれにうららかな峠一里・放たれて馬は食べる草のなんぼでも・紫雲英や菜の花やふるさとをなくしてしまつた・春風...
種田山頭火 「道中記」
...再び彼岸になっても六阿弥陀に詣でることを止めた...
永井荷風 「放水路」
...戦後の今日も尚詣でるものがあるかどうか元より私は未だ問ひ質してゐないが...
正岡容 「下谷練塀小路」
...愛する者たちの墓に詣でる途中なのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...氏神様へ詣でるために着物を更め...
柳田国男 「故郷七十年」
...京より三山に詣でるには...
柳田國男 「地名の研究」
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