...せめては奥さんがわたしを詛(のろ)い殺そうとでもしてくだされば少しは気持ちがいいんだけれども...
有島武郎 「或る女」
...是に於て彼言ひけるはカナン詛(のろ)はれよ...
石川欣一 「可愛い山」
...昨年中同人の出版したる著書「自然と人」の中に端なくも軍隊を詛ひし一節ありて...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...時には浅ましくさえなって現代を詛(のろ)いたくなります...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...遂にわが生れし日を詛ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...信者ならぬ者はあるいは社会を詛い先祖を詛い、父母兄弟を詛い、友を詛う...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...小さい詛(のろ)ひのやうに瞬いてゐる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...則爾見レ詛二於地一...
高木敏雄 「比較神話学」
...思いきった呪詛(じゅそ)が浴びせられ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私の忘れてゐた獨逸語のほとんどすべてが呪詛の文字だつたのである...
堀辰雄 「旅の繪」
...この困難を除去するために彼らの採った野蛮な便法を吾々がいかに正常に呪詛し得るとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...兼ねて上帝が汝を詛いしところのものを以て汝を詛う」というのだ(チャムバースの『ブック・オブ・デイス』一巻一二九頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...詛うて石に化しあったのを羅摩足で触れて本形に復せしめた...
南方熊楠 「十二支考」
...尼がかく詛うたは...
南方熊楠 「十二支考」
...決して比丘尼の詛いに由らぬはもちろんながら...
南方熊楠 「十二支考」
...淵鑑類凾三一五に、厥口呪詛ストハ、言フレ怨ムヲレ上ヲ也、子罕曰ク、宋國區々トシテ、有リレ詛有ルハレ呪、亂之本也、康熙字典に、書無逸を引て、民否レハ則チ厥心違怨シ、否レハ則チ厥口詛祝ス、是等は惡政に堪ざる民が、爲政者を詛ふので、詩に出シ二此三物ヲ一、以テ詛フレ爾ヲ斯、また晏子曰ク、祝ハ有ルレ益也、詛モ亦有リレ損、雖モ二其ノ善ク祝スト一、豈勝タン二億兆人之詛フ者ニ一とも有る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...僕は飛んでもない呪詛(のろい)にかかっているのです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...それはやがて悪意に変じ呪詛(じゅそ)に変ずる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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