...時には浅ましくさえなって現代を詛(のろ)いたくなります...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...「日を詛う者」とは日を詛う術者のことである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...木がくれにのがれて急ぐ佐保姫が旅路を詛ふ蠱術(まじもの)の息吹(いぶき)とはかん火ぞ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...耳にしたこともないような呪詛の言葉を放ちながら...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...詛(のろ)わしくも思っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...まだ娘に愛着を持とうとしている未練げな父親を詛(のろ)った...
徳田秋声 「あらくれ」
...祈祷(きとう)とを基礎とした呪詛(じゅそ)...
直木三十五 「南国太平記」
...巫臣は直ちに晋から書を送って之を詛(のろ)い...
中島敦 「妖氛録」
...卜筮(うらない)呪詛(まじない)一切不信仰で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...淵鑑類凾三一五に、厥口呪詛ストハ、言フレ怨ムヲレ上ヲ也、子罕曰ク、宋國區々トシテ、有リレ詛有ルハレ呪、亂之本也、康熙字典に、書無逸を引て、民否レハ則チ厥心違怨シ、否レハ則チ厥口詛祝ス、是等は惡政に堪ざる民が、爲政者を詛ふので、詩に出シ二此三物ヲ一、以テ詛フレ爾ヲ斯、また晏子曰ク、祝ハ有ルレ益也、詛モ亦有リレ損、雖モ二其ノ善ク祝スト一、豈勝タン二億兆人之詛フ者ニ一とも有る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...扨(さて)燕一羽を放つと同時に詛ひが其燕に移つて鳥と共に飛去しめよと祈るのだ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...見も聞きも叫びも出來ざらしめて容易(たやす)く詛はれ死なしむ(Frazer,‘The Belief in Immortality,’ vol., pp. 370―4, 403, 1913)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...留針一本井に落すと詛ひが利(き)いた(Gomme,‘Ethnology in Folklore,’ 1892, p. 87)...
南方熊楠 「詛言に就て」
...こんな場合にはまたどんな呪詛(じゅそ)が行なわれるかもしれない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...詛いが成就したように思うことであろうなどと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...誰かを呪詛しようとするときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...詛(じゅ)を切ること三度(みたび)...
吉川英治 「三国志」
...おん身を呪詛(じゅそ)しはじめた」「……ウム」親鸞はうなずいてみせ...
吉川英治 「親鸞」
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