...意圖の美は常に詐りであるか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...美しい名を与える詐術を用いていた...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...神に託して金円を詐取したりし話を掲げてあったが...
井上円了 「おばけの正体」
...まず官辺の情報がことごとく事実を詐っていることを...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かれ聞き驚かして、兵を河の邊(べ)に隱し、またその山の上に、垣(きぬがき)一を張り、帷幕(あげばり)二を立てて、詐りて、舍人(とねり)を王になして、露(あらは)に呉床(あぐら)にませて、百官(つかさづかさ)、敬(ゐやま)ひかよふ状、既に王子のいまし所の如くして、更にその兄王の河を渡りまさむ時のために、船(かぢ)を具へ飾り、また佐那葛(さなかづら)三の根を臼搗(うすづ)き、その汁の滑(なめ)を取りて、その船の中の簀椅(すばし)に塗りて、蹈みて仆るべく設(ま)けて、その王子は、布(たへ)の衣褌(きぬはかま)を服(き)て、既に賤人(やつこ)の形になりて、(かぢ)を取りて立ちましき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...欧州一の腕を持つ詐欺師のあらゆる裏を掻いたと言えども...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...身を處するに巧詐あり世を行くに曲折あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こういうことをいうと、アメリカにも泥棒もいるし、詐欺漢もいる...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...徳川時代に詐偽のものを書いたものがあるが面白い...
野村胡堂 「最近の犯罪の傾向に就て」
...ランシング大尉は詐欺師に会えたけれども...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...二人の逮捕状が出ており、罪名は詐欺罪、セルウィン氏他(ほか)からマーストパーク競馬場で大金をだまし取った容疑であります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...今晩のようにわたくしを侮辱するおぞましい詐欺師から自由にしてくれます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...いつかなど弥三郎は横領詐欺罪で起訴されるといふ瀬戸際に出会つて泣込んで来たが...
牧野信一 「好色夢」
...王病と詐(いつわ)りその輩を召して毒殺し...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは詐誘して請願書に調印せしめ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...こんなのが高じて良心を喪うと詐欺をやり...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...なんで二人のあいだに詐(いつわ)りをさし挟もう...
吉川英治 「三国志」
...戦えばきっと彼奴の詐術(さじゅつ)にひッかかる...
吉川英治 「三国志」
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