...刃の詐(いつはり)多き胸を貫きし時...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...その恋人が、まるで古草履(ふるぞうり)でも捨てるように、兄をふり捨てて、つばをはきかけて、相手もあろうに、二十も年上の、醜男(ぶおとこ)の、詐欺師に、みずから進んでとついで行ったのです...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...或(あるい)は公書(こうしょ)の如(ごと)きものに詐欺(さぎ)同様(どうよう)の間違(まちがい)でもしはせぬか...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...詐欺(さぎ)の上(うえ)に立(た)てられているのだ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...輙頭轍尾反抗と詐術との化神なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...詐欺師(さぎし)もかえって銭(ぜに)を与う」というのでありまして...
太宰治 「男女同権」
...なぜならすべての瞞着あるいは詐欺のうちには何らかの不完全性が見出されるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それを検証するために検査実験を行って詐術を実証観破するのも同様である...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...詐欺をしてそれを手に入れたんだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...もしここの亭主が詐欺師(さぎし)であって我輩を置き去りにして荷物だけ取って行ったとすれば我輩はアンポンタンの骨頂でさぞかし人に笑われるだろうと気がついた...
夏目漱石 「倫敦消息」
...なるほど詐(いつわ)りのない処だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...巧妙な詐欺事件など...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これが詐欺に関係あると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...尤(もっと)も最初は詐欺師と思われたけどな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...時にその師、仏の説法場に至り高声に、仏は大詐欺者だ...
南方熊楠 「十二支考」
...私しがいつ人を詐譌(さぎ)するようなことをいたしました...
三宅花圃 「藪の鶯」
...大いに苦しんで遁げ去ったとかいうがごとき詐謀をもってこれを征服した物語が...
柳田国男 「山の人生」
...あなたは何を考えているとか……そういうたぐいのことは詐欺というべきではなく...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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