...かつて詐りなき手古奈が小室に何の約する處あらずといふを疑はねば...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...詐術を用て悪魔を欺き...
高木敏雄 「比較神話学」
...君へ詐(いつわ)らぬ報告をしたためているところなのです...
太宰治 「みみずく通信」
...互いに名前や詐術を貸し合い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...手品あるいは詐欺的要素が十分にはいり得る条件で行われるものであるということが明(あきら)かにされただけであった...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...ことによると彼奴(あいつ)は詐欺師(かたり)かも知れない...
夏目漱石 「坑夫」
...もしここの亭主が詐欺師(さぎし)であって我輩を置き去りにして荷物だけ取って行ったとすれば我輩はアンポンタンの骨頂でさぞかし人に笑われるだろうと気がついた...
夏目漱石 「倫敦消息」
...またばくちの天才(てんさい)の支那人(しなじん)だけに麻雀道(マアジヤンだう)に於(おい)ても中(なか)には恐(おそ)ろしい詐欺(さぎ)...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...詐欺師もロンドンから出ていません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...身なりのいい上流階級の詐欺師がホテルに現れたことを聞いたことがありますので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...二年前に銀行詐欺をやった一味だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...自分が他人の詐欺や裏切りの機縁になったり嘘やまちがいの材料になったりするのさえ悲しいのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だから以上のような詐欺は結局これを行う者にはねかえる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...可愛い妻子に美味いものも喰わせず、楽しみもさせずに、恥は掻き放し、義理も欠き捨て、人情も踏付け通しで、そのたんびに首を縮めて盗賊(ぬすびと)と、詐欺と、非人の気持を繰返し繰返し、アチラで一文コッチで三文とクスネ込み溜め込むようになります...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...酷薄(こくはく)で詐言(いつわり)が多く...
吉川英治 「三国志」
...なんで二人のあいだに詐(いつわ)りをさし挟もう...
吉川英治 「三国志」
...「関羽がもし約束を詐(いつわ)るような人物ならば...
吉川英治 「三国志」
...あんな詐術(さじゅつ)をやりました...
吉川英治 「神州天馬侠」
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