...烈々たる青雲の念とを抱いて何等の譎詐なく...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...詐欺老人のは大抵印紙の消印を消して売るのらしかった...
大杉栄 「獄中記」
...3.詐欺にかゝつた詐欺師...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...詐欺だ...
太宰治 「善蔵を思う」
...小八は一寸困ったがそれと共に金を詐取せられた怒が出て来た...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...なぜならすべての瞞着あるいは詐欺のうちには何らかの不完全性が見出されるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それでもやはり人間のうそや詐りの「組織」を研究するものの研究資料としての標本になりうる...
寺田寅彦 「柿の種」
...もしここの亭主が詐欺師(さぎし)であって我輩を置き去りにして荷物だけ取って行ったとすれば我輩はアンポンタンの骨頂でさぞかし人に笑われるだろうと気がついた...
夏目漱石 「倫敦消息」
...それは詐欺師であるか狂人であるかの一つである...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...三十歳未満では、窃盗十一人、詐欺四人、殺人四人、放火五人...
林芙美子 「新生の門」
...詐欺横領罪で引っぱられて行ったとの事だった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...先年の詐欺事件に...
久生十蘭 「悪の花束」
...「詐欺師のようだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...詐欺師のビンセントはしばらく自慢させておきましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...故に仏教またアラビア譚等多くその詐(いつわり)多きを述べ...
南方熊楠 「十二支考」
...これも亦「堂々たる男子」の卑怯なる詐術(トリツク)に過ぎないのであらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...同様に「詐欺よ、泥棒よ、酔いどれよ」といわれたって、別に侮辱されたとも思うまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「詐術(さじゅつ)じゃよ...
吉川英治 「黒田如水」
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