...惡魔と呼んで罵詈するのは...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...あるいは詈(ののし)りあるいは励まし...
巌谷小波 「こがね丸」
...日頃は罵詈讒謗(ばりざんぼう)してやまなかった抱一庵をも一見コロリと感服させ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あたくしを罵詈讒謗(ばりざんぼう)する群と……とても耐え切れませんわ」愛人「なるほど...
海野十三 「諜報中継局」
...罵詈雑言(ばりぞうごん)は慎しまなくてはならぬ...
辰野九紫 「青バスの女」
...一人はまるで獣みたいになって罵詈雑言する...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...こんな奴隷になり切った連中が口にする罵詈雑言以上に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...罵詈(ばり)し憐憫する必要が起り...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...なほまた或(ある)諸君よりは御嘲笑(ごちょうしょう)御罵詈(ごばり)を辱うし誠に冥加(みょうが)至極に奉存(ぞんじたてまつり)候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...ただあの文章はいくらか書き様に善くない処があって徒(いたず)らに人を罵詈(ばり)したように聞こえたのは甚だ面白くなかった...
正岡子規 「病牀苦語」
...あらゆる罵詈雑言の限りを胸のうちに叫ぶ...
水野仙子 「脱殼」
...その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈(ののし)って汝はアグラの獅ほど勇なり犢(こうし)にさえ尾を啖(く)わるべしというとある...
南方熊楠 「十二支考」
...夫を慕い鬼王を詈(ののし)るを聴き...
南方熊楠 「十二支考」
...就中(なかんずく)『贅弁』には神徳高き大神を如何ぞ禽獣とすべけんやと詈り居る...
南方熊楠 「十二支考」
...例の如く猛烈な罵詈(ばり)やら...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...誹謗(ひばう)、罵詈(ばり)、悪名、窘迫(きんぱく)は偶(たま/\)以て吾人の徳を成すに足るのみ...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...そんな罵詈(ばり)は浴びせなかったでしょうが...
吉川英治 「江戸三国志」
...この小説が社会に及ぼした反響は非常なもので、讃嘆、驚愕、畏怖、罵詈、呪詛の声が、あらゆる方面に入り交り、乱れ合いつつ、果しなく波紋を拡げて行ったのでも、その未曾有の効果が想像される...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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