...罵詈をして神を馬鹿にもする...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...又社會の罵詈と嘲笑とをも忍ばなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ただちに反発して『若造』のやり方を詈りはじめもした...
犬田卯 「荒蕪地」
...日頃は罵詈讒謗(ばりざんぼう)してやまなかった抱一庵をも一見コロリと感服させ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あたくしを罵詈讒謗(ばりざんぼう)する群と……とても耐え切れませんわ」愛人「なるほど...
海野十三 「諜報中継局」
...冷笑や罵詈(ばり)や歌声までが大火のように爆発した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」「赤毛の犬? フェレラからか?」「さうよ! 貴方は馬鹿ね! 妾があの赤毛の犬をあんなに可愛がつて見せたのは一体何の為めだつたかつて事が貴方には全(まる)で分らなかつたのね!」「え? それでは……」「それだから貴方は坊つちやんだつて云つたのよ!」女は罵詈(ばり)するやうに言つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...表裏のはなはだしい奴(やつ)だと詈(ののし)る者を多く見る...
新渡戸稲造 「自警録」
...そんな極端な罵詈讒謗(ばりざんぼう)をするのだった...
火野葦平 「花と龍」
...その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈(ののし)って汝はアグラの獅ほど勇なり犢(こうし)にさえ尾を啖(く)わるべしというとある...
南方熊楠 「十二支考」
...彼処(あそこ)は肉荳(にくずく)のように茶色だと詈(ののし)ったそうだ...
南方熊楠 「十二支考」
...お前さんがそう罵詈(ばり)なさると...
三宅花圃 「藪の鶯」
...仮借(かしゃく)のない罵詈(ばり)が聞える...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...(もっと多くの殆ど罵詈(ばり)雑言)それが誰に対する叫びだったかは云うまでもない...
山本周五郎 「七日七夜」
...昂奮(こうふん)しすぎてしまって気の利いたような罵詈(ばり)も出ず...
山本周五郎 「陽気な客」
...罵詈(ばり)でも毒舌でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...あらん限りな罵詈(ばり)を浴びせられた揚句(あげく)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あらゆる罵詈讒謗(ばりざんぼう)がうしろから飛んで来たが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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