...佐藤の妻は素跣(すはだし)のまま仁右衛門の背に罵詈(ばり)を浴せながら怒精(フューリー)のようについて来た...
有島武郎 「カインの末裔」
...余は組合派の教師が余が最も信任するメソヂスト派の教師を罵詈するを耳にせり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...人はむなしく烏を睨(にらみ)て詈(のゝし)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「空しく元の水土に歸せよ」此罵詈の言メネラオスに相應せず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分に罵詈の言葉を投げかけて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...無茶苦茶な悪口罵詈を浴びせかけて来た...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...また一定量の打擲(ちょうちゃく)と罵詈(ばげん)とをなさねば納まらなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ブランデーのために声のかれたその罵詈(ばり)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで人気は険悪になって罵詈悪口(ばりあっこう)が湧いて出ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...取るにも足らぬ小者(こもの)の罵詈悪口(ばりあっこう)に対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...今迄盛んに空中に撒き散らされた罵詈が綿(カボック)の木の棘の様にチクチクと彼の皮膚を刺すのを感じた...
中島敦 「南島譚」
...罵詈(ばり)し憐憫する必要が起り...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...生は歌よみに向ひて何の恨も持たぬに斯く罵詈がましき言を放たねばならぬやうに相成候心の程御察被下度候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...就中(なかんずく)『贅弁』には神徳高き大神を如何ぞ禽獣とすべけんやと詈り居る...
南方熊楠 「十二支考」
...平生の談話、愁歎、誹謗(ひばう)、罵詈(ばり)、辨難等の如き狹隘なる利害なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...いい笑われ者だ」と思う存分の罵詈(ばり)悪口をかぶせて...
吉川英治 「剣難女難」
...八方から罵詈(ばり)嘲笑を存分に浴びせかけて...
吉川英治 「剣難女難」
...罵詈(ばり)した...
吉川英治 「無宿人国記」
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