...それは直ちに徹底的に道徳そのものの変易性を証拠立てるものにはならない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...法に対しては自分の潔白を証拠立てる事が出来ても...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...私どもは今更進んでこの悲しい事実を証拠立てる必要はない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...主人公の不行跡よりは主婦の感化力の乏しいのを証拠立てる...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...彼の無罪を証拠立てるに十分ではないでしょうか...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この一事を以て証拠立てることが出来る...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...その観察と理解とのいかにすぐれてゐるかといふことを証拠立てることが出来る...
田山録弥 「西鶴小論」
...ことほどさように人間の引力が強いと云う事を証拠立てると同時に...
夏目漱石 「坑夫」
...芸術の影響に全然無頓着な人間でないとみずからを証拠立てるだけでも三四郎は風流人である...
夏目漱石 「三四郎」
...彼はまた非常に豊富な材料の所有者であるという事を容易に証拠立てる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あの恐ろしい話を証拠立てる何物もないとおっしゃるでしょう...
西尾正 「墓場」
...どうしてもこの区別が発音上の区別に基づくものであったということを証拠立てると思います...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...私の犯人推定が決してアヤフヤなものでないということを証拠立てるために...
久生十蘭 「魔都」
...黒子は人物のイダンチテー即ち人違(ひとちがひ)でないことを証拠立てる役にしか立たなかつたやうである...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...事実がこれを証拠立てる...
三好十郎 「俳優への手紙」
...或る人はユリウス・カエサルの寛仁を証拠立てるにあたって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その社会は欠陥をもつことを証拠立てる...
柳宗悦 「工藝の道」
...緊張から一時に解放された事を証拠立てるところの...
夢野久作 「暗黒公使」
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