...異変が滝口坑を見舞ったのは...
大阪圭吉 「坑鬼」
...滝口坑へやって来た時には...
大阪圭吉 「坑鬼」
...実に滝口坑全山の死命を決するものであった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...そう答えて滝口のほうへ歩いて来た...
太宰治 「猿ヶ島」
...滝口の傍でじっとうずくまっている彼に声をかけた...
太宰治 「猿ヶ島」
...伯耆守(ほうきのかみ)源長明という者の嫡男で堀川院御在位の時の滝口(たきぐち)の武者であったが...
中里介山 「法然行伝」
...滝口の武士の宿直の奏上があるころであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...滝口を呼んで、「ここに、急に何かに襲われた人があって、苦しんでいるから、すぐに惟光朝臣(これみつあそん)の泊まっている家に行って、早く来るように言えとだれかに命じてくれ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...滝口ノ武者もたくさん寄って来て「そこぞ」「彼方ぞ」「逃がすな」と...
吉川英治 「私本太平記」
...滝口(たきぐち)ノ義数(よしかず)はすぐ衛士小屋の部下を呼ばわって...
吉川英治 「私本太平記」
...また、供奉(ぐぶ)の公卿も、若きはあらかた甲冑(かっちゅう)弓箭(きゅうせん)をおびて前線へ出払っていたし――吉田大納言定房が牛車(くるま)をとばして参(さん)じたほか、老殿上(ろうてんじょう)十数人、滝口、蔵人の輩(やから)など、寒々(さむざむ)しいばかりである...
吉川英治 「私本太平記」
...滝口にも、古くから、防人(さきもり)とか、健児(こんでい)などの、諸国の壮丁が詰めていた...
吉川英治 「平の将門」
...滝口の小次郎に及ぶ者はないといわれた...
吉川英治 「平の将門」
...純友が滝口へ誘いに来たので...
吉川英治 「平の将門」
...滝口へ勤めてからも...
吉川英治 「平の将門」
...永いこと、あちらへ、行っておりました」「まあ」と、女性は、大げさな程、なつかしむ表情をして「都は、どちらに、おいででしたの」「小一条の左大臣家にもおりましたし、後に、御所の滝口にも、勤めたりなどして」「では、あなたは、豊田の御子の、将門様ではありませんか」「そうです...
吉川英治 「平の将門」
...――都の春の一日には、滝口の小次郎に、そんな記憶も遠くあるにはあった...
吉川英治 「平の将門」
...滝口経俊が射た箭(や)であるまいか」老母はぎくとしたように...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索