...哲学者たちは知性と理性に訴えることによって同じ方向で良くすることを希望したが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...彼女の空色の眼は、またいろいろな表情を現わした、訴えるような、悩ましげな、遣る瀬なさそうな視線は、絶えず動いて彼の頭の中を容赦なく掻き乱した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...思い切って訴える時のようであります...
太宰治 「風の便り」
...それから三十分にも亘(わた)って綿々と訴えるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...信一は訴えるような眼差(まなざし)をした...
谷崎潤一郎 「少年」
...何か訴えるように目を向ける...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...直観の連続に訴える直観主義(ブローエル)と公理体系のメカニズムに訴える形式主義(ヒルベルト)とになって現われている...
戸坂潤 「科学論」
...わが国の現在のインテリや読者層に訴えるに充分だということを忘れてはならない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何より民衆の無知な常識に訴えるに効果があることは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...声だけはつくり声のいくぶんか訴えるような...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...実に勝手な説を吐(は)いて独り学校卒業生のみならず全体の公衆に訴える...
新渡戸稲造 「自警録」
...訴えるように見やるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...語るすべもなく訴えるすべもない...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...詩の目的は「生活の欲情」を訴えるのであって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...干戈(かんか)に訴えるという大騒動となり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...渇きを訴えるときは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...なにかを訴えるような...
山本周五郎 「はたし状」
...これをたれに訴えるところもなく...
吉川英治 「私本太平記」
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