...第二に不平を訴えるのに好い...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...訴えるように俊助の顔を見た...
芥川龍之介 「路上」
...哲学者たちは知性と理性に訴えることによって同じ方向で良くすることを希望したが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...人間に訴えるのは無駄である...
太宰治 「人間失格」
...私は他に訴える所がありません...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...視覚に訴える文字としての言語の幾何学的構成だからである...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...父の田宮を縋りつくようなまた訴えるような眼で見上げた...
豊島与志雄 「山吹の花」
...母と二人きりでこちらの留守番をしてたときに母は私に訴えるようにいった...
中勘助 「母の死」
...叔孫がなおも余り真剣に訴えると...
中島敦 「牛人」
...三千代は自分の荒涼な胸の中(うち)を代助に訴える様子もなかった...
夏目漱石 「それから」
...もう一返父に手紙を出して事情を訴えるよりほかに仕方がないと思った...
夏目漱石 「明暗」
...うまいこと切り抜けてやる」「でも服を着ています」とアイダが小声で訴えると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...私が悲しみを訴えると思い取っては困る...
松永延造 「職工と微笑」
...ただの一遍も宗教に訴えることはしていない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかも彼女はその冤(むじつ)を訴えることさえできず...
山本周五郎 「青べか物語」
...地の下から訴えるように...
山本周五郎 「風流太平記」
...訴えるように叫んだ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...諸職人も大勢立ち入っておりまするし、その中へ、お座所をすえては」と、信長へ訴えると、信長は無造作に、「いや、起居のできるようになるまで、佐久間信盛のやしきに待っておる...
吉川英治 「新書太閤記」
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