...縣廳の方では政府の許可なくしてこの樣な工事を營むのは不都合千萬だから...
石川三四郎 「浪」
...船長の許可なくして船をぬけだすことは...
海野十三 「火薬船」
...「船長の許可なくして入室を禁ず」と貼(は)り紙をした部屋があった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...妙子が父兄の許可なくして三好と云う男と関係を結び...
谷崎潤一郎 「細雪」
...長老の許可なくしては罪障を免れることができない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今後私の許可なくして書くことを一般に禁ずる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何人も領事の許可なくして...
中島敦 「光と風と夢」
...君主の許可なくして...
蜷川新 「天皇」
...且つ本官の許可なくしては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...許可なくして道から外れたことと...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...父の伯爵でさえ彼女の許可なくしてはその別邸へ出入りをしないということを...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...営口に航せんと企てしかど兵站部の許可なくして止(や)みぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...儂の許可なくして断じてこの部屋へ入る事は出来ないという規則ではないか」老人は苦りきっている...
松本泰 「日蔭の街」
...維新前までは松平家の許可なくしては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「医員の命令に服従すべし」とか「許可なくして外泊すべからず」とか「入院料は十日目毎(ごと)に支払うべし」とかいう...
夢野久作 「一足お先に」
...――また、鎌倉の許可なく、余人を近づけ奉るべからずという厳令をやぶって、鰐淵寺(わにぶちでら)の僧頼源(らいげん)や二、三の土着武士を帝にお会わせしたことまでも」「わかっていたのか」「ぎょッといたしました...
吉川英治 「私本太平記」
...かまえて許可なく島前(どうぜん)に着けさすなと...
吉川英治 「私本太平記」
...――錠口番(じょうぐちばん)の許可なくして入りたる者は死罪...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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