...何しろ村教育も漸々(やう/\)發展の緒に就いた許りの時だのに...
石川啄木 「足跡」
...モ些(ちつ)と許りお尻の小さいのを嫁に貰つて呉れたら...
石川啄木 「菊池君」
...麦煎餅を五銭代許り買つて遣つて来た...
石川啄木 「赤痢」
...礑(はた)と許り止んだ...
石川啄木 「葬列」
...二分間許りも明瞭(くつきり)と垂帛(カーテン)に映つて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...下駄は飜筋斗(もんどり)を打つて三尺許り彼方に轉んだ...
石川啄木 「病院の窓」
...一分許り話は斷えた...
石川啄木 「病院の窓」
...啻(たゞ)に話巧者で愛想が好い許りでなく...
石川啄木 「天鵞絨」
...三月許りも來てゐた事があつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...漸(やうや)つと昨晩来た許りで...
石川啄木 「天鵞絨」
...絶息せん許りに泣き崩れた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...「貴方昨晩も食(あが)らなかつたし少し召食らんとお體がだん/\弱る許りですよ」とお金は珍しく枕許についてゐて斯う言つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...此友人は国へ帰つてから、約一年許りして、京都在(ざい)のある財産家から嫁(よめ)を貰(もら)つた...
夏目漱石 「それから」
...何の目的もなくふわりふわり飛んでゐる許りで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今しがた出て来た許りである千歳の料理番が...
細井和喜蔵 「女給」
...山の手の偽善づくめの官員屋敷許り立並んでゐる邸町の生活の中へ引取られていつたのであるが...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...故あつて俳句の吟詠を廃した今日の私に最早句と云へばみな旧詠のおもひで許りしかないやうに...
正岡容 「寄席風流」
...あんまり煙ったい事許り見ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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