...五歳(いつつ)許りで死んだ...
石川啄木 「刑余の叔父」
...五六頁許りの評論の載つてゐる雜誌を態々持つて行つて貸して...
石川啄木 「鳥影」
...『今來た許りです...
石川啄木 「鳥影」
...笛も三人許り加つた...
石川啄木 「鳥影」
...外は少し許り細かいのがあつた...
石川啄木 「葉書」
...漸(やうや)つと昨晩来た許りで...
石川啄木 「天鵞絨」
...変らぬものは水車の杵の数許り...
石川啄木 「二筋の血」
...そんな三人許りの奴らをいぢめたつて仕方があるものか...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...薪許りかと思つたら其の蓆の切も一緒に縛られてあつたのである...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...それは祇園の社前に僅か許りあるやうであるが...
高濱虚子 「俳諧師」
...あんなの許りが文學者ではつまらない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...自分で先にカンシャク許り起してゐるものだから...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...ぶらりとやつて来たのは文三許りでなく月も昇つた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼等は今度の戦争がはじまる前頃から傭われ出した者許りだ...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...上野の袴越(いまの京成電車乗り場ちかく)にでてゐた大道講釈師は年中「太閤記」許りを読んでゐたが...
正岡容 「寄席風流」
...爾姦淫せざらん為に許りではない...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...「結婚した許りの夜と同じく獣の真似をして居た...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...あんまり煙ったい事許り見ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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