...自分は到底許す可からざる醜と惡とが自分の心の洞窟にウヨ/\として菌集するを見る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...人も我も許す真に優れた人々の義勇的参加であることが最も望ましい...
石原莞爾 「最終戦争論」
...或は田中正造が渾身皇室に対して敬意を表しつつあるは人の許す処で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...許すことができなかった...
大杉栄 「日本脱出記」
...彼女の小さな脚の許す限り速く...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...それは往来の許す限り大小店が数多(あまた)出来て...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...許すことなく苛酷の刑罰を課した...
太宰治 「古典風」
...だが学生向きの講義そのものを許す範囲で大衆に聴かせるということは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もとよりいかなる係蹄(わな)をも許す戦争ではとがむべきことではないが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...許すべからざる乱賊であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...思量分別の許す限り...
夏目漱石 「明暗」
...いずれ許す気で時節を待っているうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...許すまではいけません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...〈赤心国に許すは平時よりす...
南方熊楠 「十二支考」
...和尚さんは私の我儘を許すばかりでなく...
室生犀星 「幼年時代」
...これを破壊したのは許すべからざる近代的罪過でした...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...貴公が休めとゆるしたのか」「許すも許さぬもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...穀物の自由輸入を許すことにより...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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