...一時の過失位は笑って許すのがほんとに夫を愛する妻と云えよう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...すべてを許すこと無けむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...世界一流の國民と自他共に許す我日本國が...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...故に決して許す能(あた)わざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そして集団心の概念を許すのに都合の好いように...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...だが学生向きの講義そのものを許す範囲で大衆に聴かせるということは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼女があの後山田に許す唯一の愛顧であった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...近親相姦禁忌の許す範囲に於いて...
中島敦 「南島譚」
...假りに神そのものの永遠性は許すとして...
波多野精一 「時と永遠」
...男女に拘わらず斯(かか)る不徳は許す可らず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...国の権義において許すべからざることなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一 新夫婦は家の事情の許す限り老夫婦と同居せざるものとして...
福沢諭吉 「新女大学」
...重要証人が連れ去られるのを許す男じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...披見を許すといってくれたので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...犬どもかの免状に倒れた動物を食うを許すとあったばかりで...
南方熊楠 「十二支考」
...――月明りで間に合せておいたほうがいい」「ところが、あいにくと、今夜は時雨雲(しぐれぐも)だ」「この庵(いおり)の北口が、垂(た)れ薦(ごも)でなく、せめてどんなでもよいから板戸であったら、風も防げるし、夜もすこしは暖かに眠れるのだがなあ……」「もう夏のころから、願書を出してあるが、あの依怙地(えこじ)な代官の萩原年景(はぎわらとしかげ)が、今もって、許すとはいわぬ...
吉川英治 「親鸞」
...あの諸作を一見した人は許すであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...自分の最も愛するものであるがゆえに不正を許すのは...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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