...枉(ま)げられぬ道徳律の許す範囲内に於(おい)て...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...兵の自由を許すことはできない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...余は教会内においても気を許すべからざるを知るに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...最後には私がお前を許すといふやうな事にならんとも限らん...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...誰にでも許す肌であるものを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...少なくとも私はそうした文学に何等の存在理由を許す気になるまいと思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...許すべからざることだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...それは空間にもし客観という概念を許すとすれば主観という概念をも許さなければならないからであった...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...白井はこの様子に花子はもう何事をも自分に許すやうな心になつてゐると思込んでその次の日...
永井荷風 「来訪者」
...それでは寺法が許すまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも事情の許す場合には御……」と云うのを投げ込む...
夏目漱石 「虞美人草」
...それこそまさに許すことができぬものなのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ハッキリしろと言って許す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今迄の彼の怠慢振りを許した上(許すも許さぬも私はいつにもぶくりんに対して憤つてなどはゐないのだ――)もう一度この小屋で働かせてやつて呉れ――といふやうな意味でもあるらしいのだが...
牧野信一 「月あかり」
...これに向いてわれは許すとも人は赦さず...
南方熊楠 「十二支考」
...老人の力と健康とが許す以上に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泊まってくることを許すのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...おのれ自身において許すことができぬ...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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