...実に許しがたい暴状である...
海野十三 「大脳手術」
...武夫をそのまま見殺しにするのは人道上許しがたいことだった...
海野十三 「地球盗難」
...許しがたい冒涜(ぼうとく)であります...
太宰治 「女の決闘」
...許しがたいものがある...
太宰治 「八十八夜」
...許しがたい奴じゃが...
田中貢太郎 「地獄の使」
...許しがたいことだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...許しがたいものに思い...
中島敦 「斗南先生」
...許しがたい冒涜のわざに思われる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...わが卑(いや)しき心根に比較して他(た)を賤(いや)しむに至っては許しがたい...
夏目漱石 「草枕」
...父の死ぬや否(いな)や許しがたい不徳義漢に変ったのです...
夏目漱石 「こころ」
...日本軍の犯した罪が許しがたいものであったことを...
蜷川新 「天皇」
...そうなればもとより使いの者の扱いかただって許しがたいこととなってしまいました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分を許しがたい存在として嫉妬(しっと)し続ける夫人にとって今度こそ侮りがたい相手が出現したではないかと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らにおいては普通の過失でも許しがたいからか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...軍人においては許しがたい不徳となる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男子においても許しがたい欠点であることを思わねばなりません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...まことに許しがたいものがありましょうけれど...
吉川英治 「三国志」
...――しかし、許しがたいのは、弟の八十三郎、断わっておくが、あいつは、斬るぞ」ぎらりと、眸(ひとみ)をつよめて、「――きっと、斬るぞ」と、言葉をかさねた...
吉川英治 「松のや露八」
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