...自分は到底許す可からざる醜と惡とが自分の心の洞窟にウヨ/\として菌集するを見る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...わづかに水を撒いた許りの薄光(うすあかり)が...
石川啄木 「葬列」
...紫の色褪(あ)せて茎許りの茄子の...
石川啄木 「葬列」
...つまり職業勞働者の獨裁をも許し得ざるものである...
石原莞爾 「新日本の進路」
...よし絶念め得たりとも絶念めての後には徒らに躯(むくろ)の小室がうごめく許りとおもへ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...親切にもこのことは許された...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...若いものが澤山飮むのはいかぬが少しは許す」など...
高濱虚子 「俳諧師」
...目許でも無い口許でも無い...
高濱虚子 「俳諧師」
...主膳はソロソロと昏睡(こんすい)している幸内の枕許へ寄って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜は番町の舊友(きういう)――今は出世して神尾攝津守(かみをせつつのかみ)となつて居る神尾十三郎殿の許へ參つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井筒屋の娘のお喜代は生れない前から許婚だつたさうですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五月二十三日(三)妻は二時間許りOのところにゐた...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...用意のために枕許の盆に載せてあった甲州葡萄(ぶどう)を十粒ほど食った...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...亡(な)くなられた女王(にょおう)さんのお許しもあった私が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...親許が真面目(まじめ)なので...
森鴎外 「独身」
...一味の者でも出席を許されるのはごく稀(まれ)だし...
山本周五郎 「風流太平記」
...あのような大言を申しやってよろしいのか」「大丈夫です」「許都の魏兵三十万のみでなく...
吉川英治 「三国志」
...許は万一を思って...
吉川英治 「三国志」
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