...怎せ生れたからには恁(こんな)田舎に許り居た所で詰らぬから...
石川啄木 「天鵞絨」
...直ぐ詫(わ)びに君の許(もと)へ出掛けると今度は君が留守でボンヤリ帰ったようなわけさ...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...そんなに特許をたのまれますか...
海野十三 「名士訪問記」
...考えることも許されないようなものと見なしていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そればかりでもないから許してくれ...
豊島与志雄 「生あらば」
...その述べる態度は甚だ心許ない...
中原中也 「心理的と個性的」
...「お許し下さいまし...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...一方皆川半之丞のところに集る四五人の弟子の身許を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――わたしたちに許される限りは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そこで許されん願ひなりせばと大袈裟にはいふものの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...フェアファックス夫人の許に屆いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自尊心が許さなかったのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...当然許さるべきことと信ずる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...仏様からそのお許しを得ます日の近づきますためか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...只國法の許すことをしてゐて...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...おしもの存在が許される...
矢田津世子 「女心拾遺」
...正吉の耳許(みみもと)へ近寄って来た...
山本周五郎 「お美津簪」
...お許(もと)を、宿の妻にせんと真実もって存ずるなり、千石どりの奥方ともなれば、栄華も意のままに候ぞかし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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