...捕虜である僕に文通の自由が許されている訳はない...
石川欣一 「比島投降記」
...三日目になつてから俄かに半月許り此方に居る事にしたと言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...併し元来物理学を哲学的に基礎づけることを許すからには...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...学生に対する専門の講義に一般市民の立会いを許せというのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...而も前者は閣下の境遇及び本領の許さゞる所たるに於て我輩は閣下に望むに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その人を現に小名浜の網旦那の許まで送り込んだという現証人さえある...
中里介山 「大菩薩峠」
...私がそう考えることを許してもらいたい...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「古」の類も「許」の類もこれを「こ」とよめば後世の語と一致するから...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...セコンドメイトは、私が行李を担ぎ上げたので、二足許り歩いた...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...身許調査ですか」と...
原民喜 「災厄の日」
...毬果は球形で直径三分許(ばか)りこれまた枝上に群生し...
牧野富太郎 「植物記」
...酒丈は許してくれ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その程度でいいものだとでも思ったと見えて「人工ラジウム」というものを特許局に請願して許可になりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遂述大蔵経音疏五百許巻」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...国許の健康な娘を側室にあげる...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...どうもその兵力のほどは察しきれませんが……」許(きょちょ)は...
吉川英治 「三国志」
...其許(そこもと)は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...とカブラルの許に云って来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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