...一筋町を北へ、一町許り行くと、傾き合つた汚(きたな)らしい、家と家の間から、家路が左へ入る...
石川啄木 「鳥影」
...』『火許は何処?』『富田のアイロン場...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...こういう情勢で何時敵が上陸して来るか予測を許さんから...
梅崎春生 「桜島」
...その許可をとりつけたのだ...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...菊が一層霜枯れてゐる許りで門標にも其他にも何の異変も無かつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...どういふものだが腹が痛んで二度許り注射をして貰つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...伝には「爾来以二精進法界之霊場一為二殺生汚穢之猟地一幾許狼藉不道不レ遑二枚挙一也」と記し...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...沢子の許へ来て、何の片をつけるというのか? 昌作は九州行きを考えてみた時から初めて、沢子の存在が自分にとって光であるように感じただけで、外面的に云えば、二人は屡々顔を合して親しい心持になっているという以外に、何等の交渉もない間柄だったのである...
豊島与志雄 「野ざらし」
...それは姉夫婦が許してくれさうにも思はれない...
永井荷風 「或夜」
...自分の過失(あやまち)を許してくれました...
夏目漱石 「行人」
...あの女の身許がよく判つてゐませうか」「いや――そんな事はありやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「貴女は僕が心から愛し続けてやまない最愛の女性だよ」彼は彼女の耳許で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...又は今日の場合では一般購買者を喜ばすことができなければ文学は存続することは許されないからである...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...妾の家を距(さ)る三里ばかりなる親友山田小竹女(やまだこたけじょ)の許(もと)より...
福田英子 「妾の半生涯」
...江戸国許(くにもと)の両家老...
山本周五郎 「菊千代抄」
...此処(ここ)から船を乗替へて南阿のトランスバアルに居る末子(ばつし)の許(もと)を訪(と)ふのだ相(さう)だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...許都の府外に宿営し...
吉川英治 「三国志」
...ともすれば足許の滑りそうな水際を踏しめながら進んで行き...
蘭郁二郎 「植物人間」
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