...十間許り前を暢然(ゆつたり)とした歩調(あしどり)で二人連の男女が歩いてゐる...
石川啄木 「散文詩」
...許友は禿げた頭に手をやりながら...
薄田泣菫 「茶話」
...「ここですわ」許宣はこんな大きな家に住んでいた人が何故(なぜ)判(わか)らなかったろうと思って不審した...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...私の処で御飯を喫(た)べてください」李幕事夫婦は不思議に思いながら許宣の室へ来たが...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...官許医学の夫とは異って...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...合同会見しか許されないようにも聞いている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...主膳はその傍へ寄って来て、「幸内、お前にもだいぶ苦しい思いをさせたな、どれ、許してやろう、縄をゆるめて遣(つか)わすぞ」と言って、縛ってある幸内の縄の結び目を解きにかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...妻でありながら他の男に許すという女と...
中里介山 「大菩薩峠」
...まあどうか許してもらいたい――こういう風に返辞をした...
夏目漱石 「模倣と独立」
...彼(かれ)は先(ま)づ現在(げんざい)の自分(じぶん)が許(ゆる)す限(かぎ)りの勇氣(ゆうき)を提(ひつ)さげて...
夏目漱石 「門」
...それを許さないのである...
蜷川新 「天皇」
...周囲はどうなるか?)エゴイズムは許されない...
火野葦平 「花と龍」
...右御條約御許容と申義一應被仰出は御座候とも...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...十九の年、それまで誰にも話さなかつた小説家になりたいと云ふ志願を親父に打ち明けて、其許しを乞うた...
三島霜川 「自傳」
...……おっ母さん! お父(とう)さん!』『ばかっ』足蹴(あしげ)を一つ与えて、『誰が来ようと、白状せぬうちは、許す事ではない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...其許(そこもと)の母親――お杉どのといわれたな――...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お許(もと)には」「私もつい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...トルレスの許へ来て...
和辻哲郎 「鎖国」
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