...長年の関係に終止符を打つとき、訣別は必要だ...
...彼女との別れを訴える歌は、多くの人々の心に訣別の情感を呼び起こす...
...別離の時、訣別の言葉を交わすことができなかったことが悔やまれる...
...訣別の瞬間、僕たちは互いの手を握りしめ、黙って涙を流した...
...予は諸君と訣別(けつべつ)すべし...
芥川龍之介 「河童」
...訣別(わかれ)の言葉(ことば)一(ひと)つかわす隙(ひま)もなく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...青春への訣別(けつべつ)の辞として...
太宰治 「東京八景」
...訣別(いとまごひ)にござるやう傳(つた)へてたも...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...空間概念は先ず始めに少くとも次のような名辞と訣別しなければならぬ...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...訣別の大事と心得ているようで...
直木三十五 「南国太平記」
...既に短歌と訣別して...
中原中也 「新短歌に就いて」
...これはまさしく、深い感謝をあらわし、また訣別を告げ、かつは後会を期する意味のものと解されたが、同時に彼の睫毛に、怪しく光るものが宿った――と見たのは、果して俺の気のせいか、ただしは、霧雨のしずくだったか……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...訣別詩が語るように以前にまさる窮乏状態で...
服部之総 「志士と経済」
...――老子第二十絶学無憂章――訣別の辞に代えてところが今日...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...……ダンサア稼業に訣別の夜だ...
久生十蘭 「金狼」
...訣別しなくてはならぬときが近づいたか? ――と...
火野葦平 「花と龍」
...殊更に朧夜の浅草新堀端で訣別させた...
正岡容 「寄席風流」
...カールは赤いインクで刷られた『新ライン新聞』の最終版にケルンの労働者への訣別の辞をのせ...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...用途への離別は工藝への訣別(けつべつ)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...旧いものと訣別するための『最後』である...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...それぞれ心から訣別(けつべつ)の辞をのべに来て...
吉川英治 「新書太閤記」
...お訣別(わかれ)を告げて引きとられい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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