...長年の関係に終止符を打つとき、訣別は必要だ...
...彼女との別れを訴える歌は、多くの人々の心に訣別の情感を呼び起こす...
...別離の時、訣別の言葉を交わすことができなかったことが悔やまれる...
...訣別の瞬間、僕たちは互いの手を握りしめ、黙って涙を流した...
...この世(よ)の訣別(わかれ)を告(つ)げました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...代がわりした『毎日新聞』の翌々日に載る沼南署名の訣別(けつべつ)の辞のゲラ刷(ずり)を封入した自筆の手紙を友人に配っている...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...無法庵はこないだもまた十八番の因縁をもって法とするとエラそうなことをいって訣別の辞を残したが...
辻潤 「ふもれすく」
...訣別(いとまごひ)にござるやう傳(つた)へてたも...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...これはたぶん横浜岸壁あたりで訣別の色テープの束の美しさを見て来てから考えたものらしい...
寺田寅彦 「年賀状」
...空間概念は先ず始めに少くとも次のような名辞と訣別しなければならぬ...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...お前ときっぱり訣別したら...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...訣別(けつべつ)の歌をうたった...
中島敦 「光と風と夢」
...既に短歌と訣別して...
中原中也 「新短歌に就いて」
...これはまさしく、深い感謝をあらわし、また訣別を告げ、かつは後会を期する意味のものと解されたが、同時に彼の睫毛に、怪しく光るものが宿った――と見たのは、果して俺の気のせいか、ただしは、霧雨のしずくだったか……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...訣別(けつべつ)の宴につらなった良致氏は...
長谷川時雨 「九条武子」
...かくて吾々は客觀的實在世界とそれの「僞りの永遠性」とに斷然訣別を告げねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...ラ・メデュウズに向ってうやうやしく訣別の敬礼をした...
久生十蘭 「海難記」
...訣別にあたり、報告書には記載しなかったちょっとした隠れた事実をお伝えして、渝(かわ)らざるあなたの友情への感謝のしるしにしたいと思うのです...
久生十蘭 「地底獣国」
...永久の訣別である...
平出修 「逆徒」
...訣別したのは四日市である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...永(なが)の訣別(けつべつ)をしたと云ふ事実である...
森鴎外 「椙原品」
...一同へ訣別(わかれ)を告げた...
吉川英治 「親鸞」
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