...と云つても恋愛に落ちた訣(わけ)ではない...
芥川龍之介 「あばばばば」
...格別明き巣狙ひに宗旨を変へた訣(わけ)でもないんです...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...厳格に――けれどもつうやは母のように年をとっていた訣(わけ)でもなんでもない...
芥川龍之介 「少年」
...全然面白味(おもしろみ)のない訣(わけ)ではない...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...しかし気づいていればいるだけますます彼女の神経にこだわらない訣(わけ)には行(ゆ)かなかった...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...この右隣りの泣き声に気をとめない訣(わけ)には行(ゆ)かなかった...
芥川龍之介 「冬」
...従つて等閑に附せられることはそれ自身発見されることになる訣である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...かう云ふ飛躍は僕にも亦全然わからない訣(わけ)ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...(しかもまた一面にはこの下士の感傷主義に欺(だま)されまいと云う気もない訣(わけ)ではなかった...
芥川龍之介 「三つの窓」
...自分がその祕訣を知つた抑々(そも/\)の事から話して聞かした...
石川啄木 「葉書」
...もういいかげんに訣別したいものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...幼い訣(わけ)とは思うが何分にも忘れることが出来ない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...疑しき所は『草訣弁疑(そうけつべんぎ)』等の書について自(みずか)ら正せ...
永井荷風 「小説作法」
...私は人と訣(わか)れよう...
三好達治 「測量船」
...爺さんは言訣(いいわけ)のように...
森鴎外 「鶏」
...万(ばん)一の不幸を気にして居たら土の上も踏めない訣(わけ)だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...じっと訣別(けつべつ)を告げていた...
吉川英治 「三国志」
...これが訣別の辞だ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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