...」しかし彼を慰めるものはまだ全然ない訣(わけ)ではなかった...
芥川龍之介 「彼」
...お鈴も勿論(もちろん)こう云う子供に同情しない訣(わけ)ではないらしかった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...致す訣(わけ)もないと申したようじゃが...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...殊(こと)に十字架を見守つてゐたマリアを眺めることは苦しかつた訣(わけ)である...
芥川龍之介 「続西方の人」
...――立派に完成したルノアルは未だに僕を打たない訣ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...同時に又ちよつと表忠碑にも時代錯誤に近いものを感じない訣(わけ)には行(ゆ)かなかつた...
芥川龍之介 「本所両国」
...学校学校……」独口(ひとりぐち)ききつつ眠りに入った様な訣であった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...訣別(けつべつ)という感傷が私の肉眼を多分に歪(ゆが)めていたとしても――枕崎から汽車に乗って...
梅崎春生 「桜島」
...最後の訣別(けつべつ)をして室を出て行く...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...「別に立身出世の秘訣とてはないのじゃ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...恐怖や逡巡が彼を襲はない訣ではなかつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...然も「雜駁なことの純粹なことに若かない」のを肯定しない訣には行かなかつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...彼の實生活を彼が寧ろ模寫(copy)したものを見る訣になるのである...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...その方たちに申訣(もうしわ)けがないと一人で気を揉(も)んでおいででしたが...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...カールは赤いインクで刷られた『新ライン新聞』の最終版にケルンの労働者への訣別の辞をのせ...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
......
三好達治 「間花集」
...私が訣別(わかれ)の詞(ことば)を書いた手紙をもって戸外へ出ると...
山下利三郎 「流転」
...投技の秘訣に及び...
吉川英治 「江戸三国志」
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