...其国訛りを出すと妙に言葉が穏(おとな)しく聞える様な気がするので...
石川啄木 「病院の窓」
...同縣人といふ感じが渠をしてよく國訛りを出させる...
石川啄木 「病院の窓」
...チとツなどの教師の発音の訛りを指摘したのや...
石川啄木 「道」
...国訛りを笑われて...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひどいエディンバラ訛りがあって...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...その訛りは俺に波子の訛りを思い出させた...
高見順 「いやな感じ」
...こちらでは年ごろといひ国訛りといひなんとなく伯母のやうな気がするし...
中勘助 「銀の匙」
...其の言語を聞くに多くは田舎の訛りがある...
永井荷風 「申訳」
...これは無論シジミの地方訛りにちがいないが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「奥州訛りのある大名と家来で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間が呆んやりいゝ氣持ちになつてしまひます」番頭の言葉に訛りがあるので「どこなの」と訊いてみると「九州の佐賀です」と云つてゐましたが...
林芙美子 「大島行」
...人の好い関西訛りの特長ですぐに判るのだ...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...すこし北歐訛りのある陰影に富んだ...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...訛りのない人を選ぶつてこともテストの重要なポイントの一つにぜひ加へて貰ひたいものだ...
正岡容 「下町歳事記」
...むしろコガネグサの訛りかと思われる...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...私自身にはどこの訛りかまったく不明であったが...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼は濡れた桶(おけ)を持っていたが、それを釜戸(かまど)の脇へ置いて、二人のほうへ近より、強い山訛りで、きめつけるように訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうしても脱(ぬ)くことのできない中国訛りを...
吉川英治 「黒田如水」
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