...』『但し君は人を訛すことの出來ない人だ...
石川啄木 「札幌」
...これに関聯して秘密の使命を受けていたかのような想像説まで生じたのは多分この事が訛伝(かでん)されたのであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...」と調弄気味(からかひぎみ)に京訛(きやうなまり)を一寸模(まね)てみせて...
薄田泣菫 「茶話」
...かなりの関西訛りがまじっていた...
太宰治 「惜別」
...話の中に少し伊太利(イタリー)訛がまじるところから...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...少し外国訛りがあったが………… その理由は少し後になって判明する...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...錯覚や誇張さらに転訛(てんか)のレンズによってはなはだしくゆがめられた影像からその本体を言い当てなければならない...
寺田寅彦 「怪異考」
...マイヤーの講義はザクセン訛(なま)りがひどく「小さい」をグライン「戦争」をグリークという調子で...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...上方訛(なま)りはあるかい」「ありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しばかり上方訛(かみがたなまり)があるのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ロンドン訛(なま)りのおかみに詐欺師呼ばわりされるなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...其言語(げんぎよ)には東北の訛がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そんなら久しく音の訛つて居るものはどうするか...
森鴎外 「假名遣意見」
...抽斎が『説文(せつもん)』を引いて『素問』の陰陽結斜は結糾(けつきゅう)の訛(か)なりと説いたことが載せてある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...或は前に擧げたミザケなどの訛音かも知れぬ...
柳田國男 「食料名彙」
...あるいは前に挙げたミザケなどの訛音かも知れぬ...
柳田國男 「食料名彙」
...共に大昔のソニから転訛(てんか)した語音であることは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...四国訛(なま)りじゃったら舟の中に...
夢野久作 「爆弾太平記」
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