...お臍(へそ)って字から訛(なま)ってきたのよ...
池谷信三郎 「橋」
...』と無理に擬(ま)ねた樣な訛言(なまり)を使つた...
石川啄木 「鳥影」
...同県人といふ感じが渠をしてよく国訛りを出させる...
石川啄木 「病院の窓」
...女たちが濁つた訛りでひそ/\話してゐたりするのが聞えた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...」どこかの訛(なまり)の取れない言葉で...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「どこの生れだ」「東京です」「うそつけ」「ほんとよ」「言葉に訛(なま)りはないな...
高見順 「いやな感じ」
...」とわざと田舎訛りを強くして言った...
太宰治 「惜別」
...字句の訛奪も亦往々にしてあり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...これは訛伝(かでん)にあらざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...でくでくした女学生の群(むれ)が地方訛(なま)りの嘆賞の声を放って活動写真の広告隊を見送っている...
永井荷風 「伝通院」
...「ひる前」を「しる前」に書き誤っているのは東京下町言葉の訛(なま)りである...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...国訛(くになまり)らしい音(おん)の交(まじ)っていない事に気がついた...
夏目漱石 「門」
...ひどい相模訛(さがみなまり)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でボースンやカムネ(カーペンター――大工――の訛(なま)り)はどうするんだね」波田はボースンや大工が裏切り者になりはしないかを恐れた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その難しいスコットランド訛の発音はお内儀さんにとってはお国訛のお手のものなので...
三浦環 「お蝶夫人」
...言葉の訛をも正し...
森鴎外 「舞姫」
...――薄あばたがあって熊本訛(なま)りのある同じ年頃の侍といえば...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...(このビルーが訛ってペルーとなったとも云われている...
和辻哲郎 「鎖国」
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