...彼は頑丈(がんじょう)な石窟(せっくつ)に身を託する事も...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一つには耳順の父を託すために特に小中出身の篠崎を聘して無賃で提供したのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかれども諸友の懇切なる奨励はついに大胆にも余をしてこの冊子の運命をばわが現今日本の社会に委託するの策を決せしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...謹愼の二字實に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹愼の人なり謹愼の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衞公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...われは唯西洋の文芸美術にあらざるもなほ時としてわが情懐(じょうかい)を託するに足るものあるべきを思ひ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...其噺は要領を得なかつたが此の宿が女と姻戚の間柄であるといふのを聞いて私は女が一人で身を託すことの出来る理由を知つた...
長塚節 「隣室の客」
...郁子さんに依託することになった...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...豈かゝる輩に密事を委託するの愚を學ふべき筈あらんや...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...一本の藁に身を託すことの出来るのはせいぜい蠅ぐらいのものだという...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これを内国人に委託するよりは優っているとの論に附加して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...そうでなくてこれをなんのために自分に託する必要があろうか...
山本周五郎 「落ち梅記」
...養父のゆくすえを託すことができるだろう」「……それは...
山本周五郎 「新潮記」
...――これが自分の生涯を託する家だ...
山本周五郎 「やぶからし」
...城ヶ島なら屈託する事はない...
夢野久作 「名娼満月」
...姜叙に託すとともに...
吉川英治 「三国志」
...彼が後事を託するに足るとしていたのは...
吉川英治 「三国志」
...両勢力のいずれに自家を託すか...
吉川英治 「私本太平記」
...関東上方のいずれに子孫を託すかと今...
吉川英治 「宮本武蔵」
ランダム例文:
原因を探る つきあわせる パブリック・ドメイン
便利!手書き漢字入力検索