...念友(ねんゆう)の求馬を唯一人甚太夫(じんだゆう)に託すと云う事であった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...汝はわが子孫を託すべき者...
太宰治 「右大臣実朝」
...松を撫でてただ託す千秋の後...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...併し吾々は最後の依り処を歴史的感覚の概念に託するからと云って...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...自殺者がその遺書に長々と感懐を託するのと同じである...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...化學作用はこれらの電子が他の商店の電子と結託する作用で起るが...
長岡半太郎 「物理學革新の一つの尖端」
...「では……そういうことにお願いしますかな」白雲一人に使命を託することが...
中里介山 「大菩薩峠」
...其噺は要領を得なかつたが此の宿が女と姻戚の間柄であるといふのを聞いて私は女が一人で身を託すことの出来る理由を知つた...
長塚節 「隣室の客」
...その運命を自分に託するもののごとく...
夏目漱石 「永日小品」
...自分に託する利助の心持が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの小さい生命を託す氣にはなれなかつた……」早苗は...
林芙美子 「風媒」
...他の大切なる箇条をも挙げてこれを他人に託するとは...
福沢諭吉 「教育の事」
...我等何れの處にか此身を寄託すべき...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...――これが自分の生涯を託する家だ...
山本周五郎 「やぶからし」
...素行の不潔な男子に一国の政治を託することは危険であると思う...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...ねがわくは陛下臣に託するに...
吉川英治 「三国志」
...それぞれに後事を託するところがあった...
吉川英治 「三国志」
...それを託するものはいない...
吉川英治 「新書太閤記」
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