...しかも自分たちの身の上についてかれこれいうところの人々の手に託する習慣を破ろうとしている...
有島武郎 「宣言一つ」
...(間)何にだって全生命を託することが出来るもんか...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...故に之を足下等に託するものなり」今や第十六議会開院式も明日に迫っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...郡奉行の和田平太夫と結託す...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...これほどの大事を委託するにたる理論家を選び...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...理論的説明を仮託するものとして...
戸坂潤 「辞典」
...私は感謝の意をこの後記に託する...
豊島与志雄 「随筆評論集「情意の干満」後記」
...われは唯西洋の文芸美術にあらざるもなほ時としてわが情懐(じょうかい)を託するに足るものあるべきを思ひ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...あの小さい生命を託す氣にはなれなかつた……」早苗は...
林芙美子 「風媒」
...子を学校に託するは身に才なきがためなりと...
福沢諭吉 「教育の事」
...併しあなたはまだ返事を託すために...
水野仙子 「道」
...それに公けのことを執行する権利を委託する...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...――これが自分の生涯を託する家だ...
山本周五郎 「やぶからし」
...生命を託す気になった...
横光利一 「欧洲紀行」
...彼が後事を託するに足るとしていたのは...
吉川英治 「三国志」
...本領守備の第一線を託すに足る中川勘右衛門としていることも確実である...
吉川英治 「新書太閤記」
...娘の行く末を託するに足らぬ男と思うていたまでじゃ」「その誤解も...
吉川英治 「親鸞」
...いささか国事の難を託するに足る人かとおもった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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