...そこでと」父は開墾を委託する時に矢部と取り交わした契約書を...
有島武郎 「親子」
...故に之を足下等に託するものなり」今や第十六議会開院式も明日に迫っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この書信に託する...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...彼の一族に跡を託すことになったのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...理論的説明を仮託するものとして...
戸坂潤 「辞典」
...崇(あが)むべき人と良心を託すべき人と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私は感謝の意をこの後記に託する...
豊島与志雄 「随筆評論集「情意の干満」後記」
...幾分か背の重みを梯子(はしご)に託する事ができる...
夏目漱石 「坑夫」
...併しあなたはまだ返事を託すために...
水野仙子 「道」
...大いに愕き逃げ出すを牝獅が呼び止め何と爾今(じこん)一処に棲んで(なんじ)が不在には我がの児を守り我不在にはわが児をに託する事としようでないかというと...
南方熊楠 「十二支考」
...三の有力者に託するに藩の大事を以てし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...我等何れの處にか此身を寄託すべき...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...その方を選んで特に託すのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...託すに、不動国行(ふどうくにゆき)の名刀をもってし、こう伝言した...
吉川英治 「新書太閤記」
...いささか国事の難を託するに足る人かとおもった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...人間が地形に宿命を託すところは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...身を託す所として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ダルカセヴァに託するために...
和辻哲郎 「鎖国」
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