...古人の受けた鍛錬と訓育とを羨しいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...児童の訓育に――彼女は結婚前からその方面で働いていた――再び尽されるようにと...
辰野隆 「感傷主義」
...これは彼等に対する平素の訓育の効果もあろうし...
豊島与志雄 「文学以前」
...部長先生が一看護婦に直接手を下して訓育なさらなくても...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ひとへに全くニイチェから学んだ訓育の為である...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...数百人もの少年たちを崇高に訓育していた小さな村の姿が...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...私は久しい間「イデアの楯」の食客となって藤屋氏の訓育をうけたストア派の吟遊作家であり...
牧野信一 「ゼーロン」
...「おなつかしゅう御座(ござ)りました――だしぬけに、大坂島の内のお宅から、お姿が無くなって以来どのようにお探し申しましたことか――」「あの当時、とうに退(ど)こうと思うていた大坂――そなたを知って、訓育が面白さに、ついうかうかと月日を送ったものの、そなたに入要なだけの学問は授けるし、もうこれで役が済んだとあれからまた、飄々(ひょうひょう)四方(よも)の旅――は、は、とうとう、今は、江戸で、盛り場、神社仏閣のうらない者――が、久々で、めぐりあえて、うれしいのう」老人は、笑みつづけて、青年俳優(わかおやま)をしげしげと見たが、「中村菊之丞一座花形の雪之丞、津々浦々に聴えただけ、美しゅうなりおったの」四雪之丞と呼ばれる役者は、大そう美しゅうなった――と、讃(ほ)められて、小娘のように、ポッと頬を染めたが、つくづく相手を見上げて、「でも、先生も、ちっともお変りなさいません――それは、お髪(ぐし)や、お髯(ひげ)は、めッきり白うお成りなさいましたけれど――」「わしの方は、もう寄る年波じゃよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その方たちを訓育したまで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さらに父母のこれを訓育するなく...
箕作秋坪 「教育談」
...貴族はすべて朝臣風に訓育されなければならないのでございますから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その訓育ぶりにはかなりな程度まで身を入れたものである...
山本周五郎 「百足ちがい」
...ただひたすらに欧米に負けたくない諭吉の訓育のままに...
横光利一 「旅愁」
...幼少からうけた快川和尚(かいせんおしょう)の訓育(くんいく)と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そういうような訓育をした者は...
吉川英治 「新書太閤記」
...光圀の父親の訓育も...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...母なるお方の訓育に頭がさがる……」「…………」いくら語りつづけていても...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...訓育のご恩をうけている師弟のあいだ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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