...これより行人稀となりて両岸の火も消え漕ぎ去る船の波も平らに月の光り水にも空にも満ちて川風に音ある時となりて清涼の気味滴る計りなり...
饗庭篁村 「良夜」
...U氏の島田のワイフの咄というのが何とも計りかねてU氏の口の開くのを待ってると...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...忽ち捕はれて罪人とならんも計り難し...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...此の二十日計りはそよとだに音なきは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...清国政府に対し陳謝しなければならなくなるやも計り難い...
太宰治 「惜別」
...しかしいつまた再来するかも計り難い...
種田山頭火 「其中日記」
...打製石斧打製石斧(だせいせきふ)は通例(つうれい)長(なが)さ三寸計りにして...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...天王と計りし跡を察し知り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神女ヘーレー計りてヂュウスを睡らしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すべて成功をのみ計りながら猾手段(かつしゅだん)をも許し卑劣さをも意に介しないという短所を有するとともに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この儀については動(やや)もすれば各国公使からも異議申出るやも計りがたく...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...計り知れない吾が力は俄に目を醒まして...
福士幸次郎 「太陽の子」
...目もくらむ豪華な東洋衣装は西洋衣服の範疇(はんちゅう)では計り知れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...飾窓に青く電燈のついている店から二十間計りいったところでした...
松本泰 「緑衣の女」
...「津の国に行きて見んにあるひはその人に逢はむも計りがたし...
室生犀星 「荻吹く歌」
...その他細事に亘りて薩藩の為めに幾多の便宜を計りぬ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...「世の中は計りがたい」と...
吉川英治 「三国志」
...……あとは孔明にべつの計りもあれば...
吉川英治 「三国志」
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