...黨紀の振肅よりも先づ黨の平和を計らざる可からず黨の平和を計るが爲には勢ひ星除名論を鎭撫せざる可からず何となれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...党紀の振粛よりも先づ党の平和を計らざる可からず党の平和を計るが為には勢ひ星除名論を鎮撫せざる可からず何となれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「計らざる裏手にあたって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...吾等はそこに独立不撓の計らざる小さな叡智が働いてゐることを知るであらう...
牧野信一 「風媒結婚」
...でもマアどこかの子供とあの男がよその知らぬ人の計らざる御中元を貰ったのだからいいと思いなおしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...計らざる感服をしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...計らざるユーモアです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...………………こう認(したた)むるも、恥かしの限りに候えど、所詮(しょせん)、お目止まり候上はと、不面目をしのび、あいそづかしの懺悔(ざんげ)一筆告げ参らせ候先刻、計らざるご対面、あと定めし、ご立腹と存じ候えど、浅ましの新九郎が境界、どの面(つら)下げてお名乗り申すべくもなく、悩乱狼狽の後ろ姿、憫(あわ)れ笑止(しょうし)ともお見のがし下されたく候よくよくの生来にや、私めあれほどまでの立志堅固もいつか破れ、かく堕落し果てたる身の姿、吾ながら男甲斐なきを嘆じ候も、今はなかなか鐘巻自斎を打ち破ること、日輪をのぞむが如き大望と知り、なくては過ごせぬ酒浸(さけびた)りのまま、その儀はふッつり断念仕り候結句、堕落の腐肉を町奴道に捨てて、泥土に踏まるる花ともなれ、その日その日を遊侠のしたい三昧(ざんまい)、身に勝ちすぎた非望に苦艱いたすより、気儘気随(きままきずい)の世渡りこそ、太く短かく面白しと浮世を悟り候てより、流るる歳月を知らず、自棄酒(やけざけ)の味も忘れかねつつ、ついに今日、変り果てし醜骸(しゅうがい)をお目にふれ候こと、寔(まこと)に天の冥罰(みょうばつ)、そら怖ろしと酔心を冷(ひや)し候といえども、乞食三日の譬(たとえ)の如く、到底今となっては真人間に成り難き新九郎にござ候...
吉川英治 「剣難女難」
...「これは計らざる所で...
吉川英治 「三国志」
...じつに計らざる事実が起っていた...
吉川英治 「平の将門」
...なぜならば計らざる者が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...計らざる音律(おんりつ)の曲者(くせもの)にしのび込まれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...計らざるお目もじ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...他の一点を掴んで事件の展開を計らざるを得ざるに至った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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マンボ 赤ひげ 手に取るなやはり野に置け蓮華草
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