...「言えないね」と大江山警部は顎(あご)をなでた...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...言いたいことも言えないから何事も大がいは黙って通す...
大杉栄 「獄中消息」
...花冠の美しさだけでなくて花萼(かがく)から葉から茎までが言葉では言えないような美しい色彩の配合を見せていたように思う...
寺田寅彦 「糸車」
...有ったとも無かったとも言えない...
豊島与志雄 「憑きもの」
...いよいよいやとは言えないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これで安心とは何(ど)うして言えないのです」闥(ドア)を通して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...ものも言えないし...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私はまったく言えないし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...どうせならこの家のことを言えないの? シャンパン二本! でも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私はどちらの過失とも言えないと思います...
平林初之輔 「鉄の規律」
...とても言えないと思っていた言葉が遂に出た...
宮本百合子 「「インガ」」
...表の顔を見ると決して言えないような気がした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...自分一人ではうまく言えないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだそう確かなことは言えない...
柳田国男 「海上の道」
...いや名人とは言えないなどと...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「対象そのものの美しさ」とは言えないであろう...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
...そのためでないとは言えない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...文章とも言えないような個所だけを取って言えば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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