...こういう町は明治とは言い条...
芥川龍之介 「追憶」
...もうやがて初冬(はつふゆ)とは言い条...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...いくら松のためとは言い条...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...兄の言い条の理解のないことが...
徳田秋声 「爛」
...按摩さんとは言い条...
中里介山 「大菩薩峠」
...前に言う通り狂っているとは言い条...
中里介山 「大菩薩峠」
...罪人の望み通りに縛ることを許したとは言い条...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔、伊達政宗が、支倉(はせくら)六右衛門をローマへ使者として遣(つか)わす時分に、船出の港として選んだのがこの月ノ浦だ」「なるほど、伊達政宗がローマへ使を遣(や)った時の船が、ここから出たのですか」「そうです、それが最初から我々の頭にあるものですから、石巻とは言い条、寧(むし)ろここを我々の投錨地(とうびょうち)――次第によっては当分、第二の根拠地と想像して、予定してやって来たのですが、来て見ると案外でした」「どう案外でした」「どうも、政宗があれだけの船おろしをしたのは、この浦ではないようです」「どうしてそれがわかります」「あの時は――政宗が拵(こしら)えた船は、幕府からも船大工十人の補助を受けてやった仕事なのですが、長さが十八間、幅が五間半、高さが十四尺、乗組は南蛮人を合わせて百八十人という多勢ですが、どうもこの地へ来て見ると、ここでそれだけの造船がやれそうには思われないのだ」「なるほど」「伊達政宗という人は、船を造ることにはかなり興味を持っていた男だが、その事業や、野心の程度などについては、多くの疑問が残されている、月ノ浦の地形を見て、いよいよその問題が大きくなってきたところだ」「そうだろう、独眼竜、あいつ、なかなか食えない奴だからな」と田山白雲が、伊達政宗を友達扱いででもあるように言い放ちますと、駒井甚三郎が、「そうです、政宗はなかなか食えない男です、邪法国(くに)を迷わすなんぞと、詩にまでうたっていながら、その事実、宣教師を保護し、切支丹(きりしたん)を信じていたのですな...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえ無茶に打ってかかられたとは言い条...
中里介山 「大菩薩峠」
...無事で帰って来たとは言い条...
中里介山 「大菩薩峠」
...淋しいとか鬱陶しいとか言い条...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...とうとうこっちの言い条どおり十円ずつ送らせることに取りきめた...
夏目漱石 「手紙」
...江戸方が如何にシダラがなくなったと言い条...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...世智辛い世のゆえとは言い条...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...めでたいとは言い条(じょう)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...腹癒(はらい)せする気かっ」二人の言い条である...
吉川英治 「脚」
...家来どもの言い条は...
吉川英治 「私本太平記」
...宮の言い条を解きにかかった...
吉川英治 「私本太平記」
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