例文・使い方一覧でみる「言いわけ」の意味

...「女房にどう言いわけをしたらよいだろう」彼はあたりを見まわして銃をさがしたが...
ワシントン・アーヴィング　Washington Irving 吉田甲子太郎訳「リップ・ヴァン・ウィンクル」

...自分自身に対する言いわけはいつも「実際においてもこういうことはよくあるじゃないか」である...
伊丹万作「演技指導論草案」

...あなたにお別れをしにまいったのです」とお言いわけをなさいました...
鈴木三重吉「古事記物語」

...「ほんとに怖（おそ）ろしいことですわ」「まるで言いわけでもしているみたいだなあ」「なんでわたしに言いわけなんぞができましょう？　私はわるい卑（いや）しい女ですもの... 「ほんとに怖ろしいことですわ」「まるで言いわけでもしているみたいだなあ」「なんでわたしに言いわけなんぞができましょう？　私はわるい卑しい女ですものの読み方
アントン・チェーホフ　Anton Chekhov 神西清訳「犬を連れた奥さん」

...」母親は言いわけらしく言った... 」母親は言いわけらしく言ったの読み方
徳田秋声「黴」

...彼は自分ながら言いわけがましく... 彼は自分ながら言いわけがましくの読み方
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...きみは不敵なことを口にしながら、しかも、のべつそれをびくびくして、言いわけばかり、しているではないか...
ドストエーフスキイ米川正夫訳「地下生活者の手記」

...――前触れもしなければ言いわけもせずに... ――前触れもしなければ言いわけもせずにの読み方
ドストエーフスキイ米川正夫訳「地下生活者の手記」

...「言いわけはお白洲（しらす）でするんだ... 「言いわけはお白洲でするんだの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...それは言いわけになるまい... それは言いわけになるまいの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...湯川老人が私の前に言いわけなさそうに立った... 湯川老人が私の前に言いわけなさそうに立ったの読み方
長谷川時雨「木魚の配偶」

...という言いわけが信じられないものでもなかった... という言いわけが信じられないものでもなかったの読み方
フランツ・カフカ　Franz Kafka 原田義人訳「城」

...あんまり言いわけがましく仰ゃるのを反っておかしい位に思いながら...
堀辰雄「かげろうの日記」

...日も暮れてからお使いの方が見えられましたので――」などと言いわけがましく書いてよこされたのは...
堀辰雄「ほととぎす」

...誤聞であろうと言いわけをするのもやましく思われて... 誤聞であろうと言いわけをするのもやましく思われての読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...今でもこの鳥は主人への言いわけの言葉「水ハホントニクレタンネ」という文句をくり返して...
柳田國男「野草雑記・野鳥雑記」