...コルサコフ――」栄介は言いにくそうに発音した...
梅崎春生 「狂い凧」
...きっと」「娑婆? するとあんたは――」丹尾は言いにくそうに発音した...
梅崎春生 「幻化」
...帆村は言いにくそうにしていたが...
海野十三 「宇宙戦隊」
...僕はこんなふうをしていても野蛮人じゃないのですから」青年は言いにくそうに...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...母は言いにくそうに...
太宰治 「古典風」
...と言いにくそうに言って...
太宰治 「誰も知らぬ」
...言いにくそうにもじもじしたのち...
谷譲次 「踊る地平線」
...言いにくそうに言った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...言いにくそうに切り出すのでした...
豊島与志雄 「崖下の池」
...それを伺いに参りました」言いにくそうですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お願いがあるんだが」ガラッ八の八五郎は言いにくそうに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」ガラッ八は少し言いにくそうでもあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「己がおまえに隠して考えごとなどをしているものか」と男は何か言いにくそうに口をきいた...
堀辰雄 「曠野」
...それから何んだか言いにくそうな言葉を無理にそこから引出しでもするように...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...ガダルカ?(まだ言いにくそうである)あんだえ?青年 ハハハハハ...
三好十郎 「おりき」
...言いにくそうに黙ってしまった...
室生犀星 「童子」
...雪枝、言いにくそうに、T「柏木先生ならたった今、親分の処へと仰有って……」半次が不審そうに、T「柏木先生……?と云うんじゃないでしょう」雪枝も不審そうに、T「確か昨夜柏木と仰有ったが」聞いた半次愈々訳分らぬ...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...おしまが、言いにくそうに、T「御迷惑で御座いませんのなら」と言って、艶な瞳で、団九郎をチラと見て、T「いつまでも御一緒に御供が致し度う御座いますわ」と言われて、団九郎、身体がゾクゾクして来た...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
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