...この盂蘭盆会(うらぼんえ)に水辺の家々にともされた切角灯籠(きりこどうろう)の火が樒(しきみ)のにおいにみちたたそがれの川へ静かな影を落すのを見た人々はたやすくこの自分のことばに首肯することができるだろうと思う...
芥川龍之介 「松江印象記」
...角灯をぱっと吹き消した...
海野十三 「少年探偵長」
...……庭先へ角灯を二つつけた箱馬車がはいって来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...小さな角灯(カンテラ)の中に入れて歩いた故に燭台の必要がなかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...角灯を持った兵士たち...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...すると衛兵たちの角灯の間にざわめきが起った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その角灯の一つが軍服を著た腕で馬車の中へ突き入れられると...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...両脇についた角灯(ランタン)から漏れる黄色い光が...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...彼らがそれらの行き止まりの奥に大角灯を振り動かしてる時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...巡邏の長をしてる警官はその角灯を高く上げ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角灯の方は彼をよく見ることができなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角灯は光であり、彼は影であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...にわかに角灯が彼方に向いて光がなくなったことだけだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角灯(ランテルヌ)などという小道具もさることながら一行の装(いでたち)というものははなはだもって四分滅裂...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...角灯の光が穴のなかへ射(さ)したとき...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...(9)dark lantern ――光をさえぎる蓋(ふた)のついている角灯...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...角灯に照らされている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...永安公司の屋根の上の星が南京玉の八角灯のように騒乱の巷に輝いていた...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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