...とば口(くち)は吹降(ふきぶ)りの雨(あめ)が吹込(ふきこ)むから...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...朝鮮に渡るこのとば口で...
高見順 「いやな感じ」
...新入りとしてザシキ(監房)のとば口に坐らされた俺は...
高見順 「いやな感じ」
...それでどうして下からガーゼが詰(つ)められるんですか」「括約筋はとば口にゃありません...
夏目漱石 「明暗」
...アーノットさん」第二十二章 とば口アーノットから血の気がゆっくり引き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...そこは沖の百万坪のとば口にあり...
山本周五郎 「青べか物語」
...次の八畳のとば口に...
山本周五郎 「おれの女房」
...少しこぼれて来やがった……」とば口にいた仲間態(ちゅうげんてい)のが呟(つぶや)いた...
吉川英治 「剣難女難」
...何をいたしているのだ!」ととば口から奥へ言った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その凍り付いた死が支配する謎の世界のとば口に到達したのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...現在の教授職に至る研究のとば口についたばかりだったのであり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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