...僕も、今日以後は、念には念を入れて、苟(いやしく)もしないと言う方針を取り、粗相だの、不注意だのということは、薬にしたくも無い様にしよう、折角出て貰って、ここで帰るのは残念だが、跡の薬になるから、今夜は戻ろう...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...兎に角出かけてやらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...折角出て来たものですから...
田山花袋 「蒲団」
...吾々は折角出来かけた東洋平和の基礎が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...とに角出た方がいいということは...
戸坂潤 「読書法」
...兎に角出かけなければならない...
豊島与志雄 「生あらば」
...――それが直ちに出雲國に關係があるかどうか知りませぬが――兎に角出雲といふ一の氏族が昔其處に割據して居つた所ではあるまいかといふことが考へられる...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...ヤマベなんぞ出してひでえ所だと思つたが折角出したんだからと思つて一箸くつて見たら甘えんで魂消た...
長塚節 「土浦の川口」
...兎も角出かけて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎角出不精になり勝の平次を誘ひ出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎も角出かけて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今夜は兎に角出席しないと断る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これで「珍道中」にも兎に角出たから...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...折角出かけたんだが僕はついやり損つてしまつたんだが...
牧野信一 「円卓子での話」
...折角出来かゝつて居るのに...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...折角出掛かツた考が烟(けむ)のやうにすうと消えて了ふ...
三島霜川 「平民の娘」
...角出で鱗起(た)ち...
南方熊楠 「十二支考」
...切角出してあるものですから」と云って...
森鴎外 「百物語」
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