...僕も、今日以後は、念には念を入れて、苟(いやしく)もしないと言う方針を取り、粗相だの、不注意だのということは、薬にしたくも無い様にしよう、折角出て貰って、ここで帰るのは残念だが、跡の薬になるから、今夜は戻ろう...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...兎に角出かけてやらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...吾々は折角出来かけた東洋平和の基礎が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...とに角出た方がいいということは...
戸坂潤 「読書法」
...兎に角出かけなければならない...
豊島与志雄 「生あらば」
...――それが直ちに出雲國に關係があるかどうか知りませぬが――兎に角出雲といふ一の氏族が昔其處に割據して居つた所ではあるまいかといふことが考へられる...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...兎も角出かけて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兎角出不精になり勝の平次を誘ひ出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折角出来かけた新文化は破壊されて...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...コーラスに廻したりして兎に角出ることは出たが之亦無声版だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...兎に角出かけてみる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...折角出来かゝつた塑像が台なしになつてしまふやうに...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...折角出かけたんだが僕はついやり損つてしまつたんだが...
牧野信一 「円卓子での話」
...折角出来かゝつて居るのに...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...角出で鱗起(た)ち...
南方熊楠 「十二支考」
...折角出して来た雑記帳をまた大事にしまうのであった...
武者金吉 「地震なまず」
...切角出してあるものですから」と云って...
森鴎外 「百物語」
...一三 江角出雲八束(やつか)郡恵曇(えとも)村大字江角(えずみ)浦江角浦は江角郷の浦すなわち船着で...
柳田國男 「地名の研究」
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