...彼は四角いレンズの上に小さい軍艦を眺めながら...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...車の側面についている四角い木の桶は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...三根夫は撮影録音機のはいっている四角い箱を帆村に手渡した...
海野十三 「怪星ガン」
...ほら、このまま兄いにまかせるよ」がたん! と、音がして、四角い箱は、トラ十の前へ投げ出された...
海野十三 「爆薬の花籠」
...そんなことでも――』『兎に角いつまでも此處にかうしてゐられないのは...
田山花袋 「道綱の母」
...「兎に角いい運だ...
豊島与志雄 「人の国」
...四角い口から誰かの頭や肩が出て来たら...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...お媼さんは四角い白っちゃけた顔の...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...四角い顔の才槌頭(さいづちあたま)だった...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...そこに小さな四角い箱を見つけて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...四角い電燈の様なもののささやかな灯影が淋しい露のじめじめした里道をゆれて行くのを見ると今更やるせない気持になって口の大きい気の強い小さい妹の姿を思いうかべながら大きな炉の火をのろのろとなおしたりして居た...
宮本百合子 「悲しめる心」
...フランス鞣に真珠貝のボタンのついた四角い小銭入(こせんい)れが在った覚えがある...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...ちゃんと着物を着て四角いおうちにはいっているんだぞ...
夢野久作 「キャラメルと飴玉」
...処々(ところどころ)に四角い...
夢野久作 「死後の恋」
...広い四角い額には湯気の立つ程...
夢野久作 「暗黒公使」
...丸い洋文字、四角い漢字と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...四角い枠の前後に...
夢野久作 「能とは何か」
...と四角い仕切(しき)りをつけてゆく...
吉川英治 「神州天馬侠」
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