...創造と云ふのは對象の壓迫と主觀の放恣(換言すれば客觀的有機性の蔑視)ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...又思想そのものが直接に客觀に働き掛ける性質を持つてゐると云ふ事にもならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...菩薩の名を唱へたのは――「南無觀世音...
泉鏡花 「遺稿」
...この先驅者等は新しい學問には新しい觀察が要るといふことが分つてゐた...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...そこの一例から觀察をしますと...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...その何等かの觀念が私のうちにある一切の完全性を...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それが觀念のうちにある限りにおいて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...又は在來の寫實派が外的觀察に偏して居つたのに反對して内的省察を重んずる者と見ることも出來やう...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...祈祷を聽き因果律を左右するといふ樣な擬人神の觀念を打破したのは非常の効績と言はねばなりません...
朝永三十郎 「學究漫録」
...新西蘭(ニユージーランド)人ノ如キ、發明ノ才智ナク、概括ノ觀念ナシ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...幾松がそれを悲觀して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...故に彼の觀照が澄めば澄むほど...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...これは觀想の働きによつて行はれる...
波多野精一 「時と永遠」
...これが客觀的實在世界の最も基本的秩序である空間の助けによつてはじめて存在すること...
波多野精一 「時と永遠」
...これが嚴密の意味の形而上學即ち觀念論的形而上學である...
波多野精一 「時と永遠」
...この傍觀者の利己主義をそれとなく感づいたからに外ならない...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...かくて我々は種々なる史觀のうちにそれぞれ特殊な人間學が織り込まれてゐるのを見ることが出來る...
三木清 「歴史哲學」
...そしてそれは朝であつた‥‥第二編一氷島の太陽もすでにその外觀と色とを變へてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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