...見るともなくその観音開きの扉を眺めていたが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...音もなく観音開きになって...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...観音開きの下部の抽斗(ひきだし)を開いて見ると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...寝台の枕許に据えてある六面鏡の大鏡台の観音開きをあけっ放して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...観音開きの所から声をかけながら這入(はい)って行くと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...観音開きの前などで行われる時の面白味は...
谷崎潤一郎 「秘密」
...正面の観音開きの扉を閉めきった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その扉(とびら)はこわれかかった観音開きで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...観音開きの蔵前を二...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...ギイといふ音を立てゝ観音開きの扉をおした...
牧野信一 「酒盗人」
...書箱の観音開きには堅く錠が下ろされ...
牧野信一 「余話」
...観音開きには錠が掛っていない...
山本周五郎 「風流太平記」
...万三郎は観音開きを閉め...
山本周五郎 「風流太平記」
...これで充分でございます」「では辛抱して下さい」万三郎は観音開きをあけて外をうかがった...
山本周五郎 「風流太平記」
...観音開きになった扉の厚い合せ目に下から手をかけて引いてみるのに...
横光利一 「夜の靴」
...矢代の父の横の竈の観音開きになった長い合せ目から...
横光利一 「旅愁」
...前の観音開きから堂の外へ飛び出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...曲がりかけた観音開きの木戸...
吉川英治 「新・水滸伝」
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