...観音開きの下部の抽斗(ひきだし)を開いて見ると...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...寝台の枕許に据えてある六面鏡の大鏡台の観音開きをあけっ放して...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...観音開きの所から声をかけながら這入(はい)って行くと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...観音開きの前などで行われる時の面白味は...
谷崎潤一郎 「秘密」
...観音開きとなって三句がトリプチコンを形成するようになりたがるものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私の家の門には観音開きの扉がついていて...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...観音開きのドアの両方を開けてしまっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...観音開き扉が芝生へ通じていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ギイといふ音を立てゝ観音開きの扉をおした...
牧野信一 「酒盗人」
...書箱の観音開きには堅く錠が下ろされ...
牧野信一 「余話」
...書箱の観音開きには堅く錠が下され...
牧野信一 「余話(秘められた箱)」
...どれもみな観音開きが閉って...
山本周五郎 「風流太平記」
...万三郎は観音開きを閉め...
山本周五郎 「風流太平記」
...屋根も観音開きも無くなり...
山本周五郎 「柳橋物語」
...観音開きになった扉の厚い合せ目に下から手をかけて引いてみるのに...
横光利一 「夜の靴」
...竈の観音開きになった鉄の戸が左右に開いて...
横光利一 「旅愁」
...前の観音開きから堂の外へ飛び出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...例の観音開きの木戸口を蹴開き...
吉川英治 「新・水滸伝」
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