...「観音経を読んで、心が静かになった...
...「この寺には、毎朝観音経が唱えられている...
...「観音経の研究をしている学者がいる...
...「お坊さんから、観音経の意味を教えてもらった...
...「お寺で観音経のお経を聞くのが好きだ...
...うろ覚えの観音経(くわんおんぎやう)を口の中に念じ念じ...
芥川龍之介 「芋粥」
...観音経(かんのんぎょう)をよみに帰るのである...
芥川龍之介 「鼻」
...私はそこで静かに観音経を読みましょう...
池谷信三郎 「橋」
...僕はかの観音経を読誦(どくじゅ)するに...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...蓋(けだ)し僕には観音経の文句――なお一層適切に云えば文句の調子――そのものが難有(ありがた)いのであって...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...観音経を覚えて、上野の暗いところを通る時にはそれを誦(ず)しながら歩くと恐くないと語っていた...
高村光太郎 「回想録」
...笈(おい)の中より観音経(かんのんぎょう)を取出し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...へえ、そうですか、と観音経は、馬鹿(ばか)にし切ったような顔で、そっぽを向いて相槌(あいづち)を打ち、何もかも観音のお力にきまっていますさ、と小声で呟き、殊勝げに瞑目(めいもく)して南無観世音大菩薩(なむかんぜおんだいぼさつ)と称(とな)えれば、やあ、ぜにはあった! と自分の懐(ふところ)の中から足りない一両を見つけて狂喜する者もあり、金内は、ただにこにこして、やがて船はゆらゆら港へはいり、人々やれ命拾いと大恩人の目前にあるも知らず、互いに無邪気に慶祝し合って上陸した...
太宰治 「新釈諸国噺」
...観音経を読誦したが...
種田山頭火 「行乞記」
...私もわざと観音経読誦...
種田山頭火 「行乞記」
...拙者未(いま)だ観音経は読み申さず候えども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...死なぬ人なれば縄目も人屋も首の坐も前に申す観音経の通りではござらぬか...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...二枚の畳を裏返して、白布を敷き詰め、前の経机には、観音経が一巻、その側には、ユラユラと香煙が立上っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やさしき心になりてこい! 観音経では...
三好十郎 「その人を知らず」
...以擬観音経...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...和尚が若い時代に岡崎の禅寺(これも寺名を失念)に伝来している観音経を見たが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...或遇悪羅刹(わくぐうあくらせつ)毒龍諸鬼等(とう)念彼観音力(ねんぴかんのんりき)時悉不敢害(じしつふかんがい)若悪獣囲繞(じゃくあくじゅういにょう)利牙爪可怖(りげそうかふ)念彼観音力ばばの唱える観音経(かんのんぎょう)の声がそこにする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...観音経を唱えていたのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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