...しかしだいぶ時がかかりますからただその第一すなわち思想を遺すということについて私の文学的観察をお話ししたいと思います...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...その外観察の結果を整理する技倆も養い...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...現代に於ける唯心史観の...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...直観の連続に訴える直観主義(ブローエル)と公理体系のメカニズムに訴える形式主義(ヒルベルト)とになって現われている...
戸坂潤 「科学論」
...――即ちこうした社会的なもの(客観的技術)及び観念的なもの(主観的技術)までが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...物質(自然・物・)は客観的である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...唯物史観の具体的内容の形式的な概観である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そして、縁側へ、膝をついて「ここからで、よろしゅうござりますか」「うむ」障子を開けると、義観は、汚い木の枕をして、詩集らしい、薄い本を、額の上へ、開いたままのせて「よう来たのう、すっかり、よいか」と、笑った...
直木三十五 「南国太平記」
...四日目の朝いつものやうに七時前に家(うち)を出て観音(くわんおん)の境内(けいだい)まで歩いて来たが...
永井荷風 「すみだ川」
...あなたが御観察になる兄の感情なり思想のうちで...
夏目漱石 「行人」
...かようにして漸々客観的価値を増すに従って...
夏目漱石 「創作家の態度」
...絶対の客観主義でなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...ところでこちらは南方のあらゆる観測点を占領され...
久生十蘭 「ノア」
...最前からしきりに起こってくる強迫観念を追い払おうと懐手した両方の手をシッカリ組み合わせていた今松だったから...
正岡容 「寄席」
...そういうもの(原因)は客観的にあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この壮観さは九時から十二時まで間断なく左舷に続いた...
横光利一 「欧洲紀行」
...大慈救世(ぐせ)の聖徳皇父の如くに在(おわ)します大悲救世(ぐせ)の観世音母のごとくに在します……自作の讃歌をうとうていながら...
吉川英治 「親鸞」
...そういう事実をただ客観的に述べただけならば...
和辻哲郎 「鎖国」
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