...痩(や)せがれた手をしかとかけていた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかといいつけたぞ」「そんな無茶な……あっ...
海野十三 「奇賊悲願」
...一〇 たしかに、しかと...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...義務のうちにしかと足をふみしめ得る者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...下から見上げて「しかと...
直木三十五 「南国太平記」
...こうして改めて見渡す限りの漫々たる湖が血であることをしかと認め...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかと郷貫(きょうかん)を名乗らないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかと申しつけたぞ」「有難き仕合せにござりまする」ここで...
中里介山 「大菩薩峠」
...二夏行つたのであるからしかとも覺えないがたしかにあとの夏であつたやうに記憶して居る...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...そこでしかとした返事を聽き度い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思(おも)へば何故(なぜ)に彼(あ)の人(ひと)のあの樣(やう)に嫌(い)やなりしかと長(なが)き袂(たもと)を打(うち)かへし打(うち)かへし見(み)る途端(とたん)...
樋口一葉 「經つくゑ」
...娘をしかと抱きしめて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...これにより少くもスミソあえ及汁のミと致す事はたしかと存じ候尚岡村先生の『海藻と人生』に矢張り九州のスミソアエの事等見えおり候」とあった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...宮家の相続者にしかとした人がないままに別荘などもそのままに荒廃させてあるのを思い出して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その眼でしかと見ていたであろうが...
吉川英治 「三国志」
...しかと見ておくがよい」宴は...
吉川英治 「三国志」
...小玉打の上帯を幾重にもまはしてしかとしめ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...しかとした方寸(ほうすん)がたたみこまれているものと信じて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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