...しかと兄をいだくと...
芥川龍之介 「偸盗」
...それっぱかしかと...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...かかる憂目(うきめ)に遭(あ)わされつつありしかと...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...そのへんの事はしかとわからぬが...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...彼は両肩を後ろに引いてしかと拳を握りしめた...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...諸君がそれをしかと胸に抱いてる間は...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...義務のうちにしかと足をふみしめ得る者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかと存じませぬが――母は...
直木三十五 「南国太平記」
...我は果たして一人前の人となりしかという問題について...
新渡戸稲造 「自警録」
...――ところで庭木戸は内から締つてゐるやうだが――」「此處は滅多(めつた)に開けません」一色友衞はしかと言ひ切りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やれ/\何うして此遲くに出て來たお宅(うち)では皆お變りもなしかと例(いつ)に替らずもてはやさるれば...
樋口一葉 「十三夜」
...『水経注』の説もしかと事実に基づいたものと知った...
南方熊楠 「十二支考」
...最高でさえ男の半分しかとれない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「しかとした後援者を持ちませんものが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...フリツチイに対して此処にてしかと申残したき事有之候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...しかとした証跡も実はないのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...両方の実状をしかとこの眼で見てくるつもりです...
吉川英治 「三国志」
...しかと見さだめたうえで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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