...帝(みかど)亭子院(ていじゐん)へ朝覲(てうきん)のをりから御内心を示(しめ)し玉ひしに 帝もこれにしたがひ玉ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...参覲交代の時に、届けもなく、道順を変更して、大砲の先を逃れましただけでも、咎めのあるべき筈のところ――」「よし、津軽に対して、そういう偏頗(へんぱ)の処置を取るなら、わしは江戸へもどって、相馬大作の名乗を上げてやろう」「先生、それは――」「いいや」大作ははげしく、首を振った...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...この街道を通る参覲交代(さんきんこうたい)の大名はあまり数が多くはないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...今年の参覲交代に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「殿お側の御手文庫に入れてあつた筈で御座います」「それほど大事な品を?」「御參覲の度毎に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それが慶喜・春岳後見下の幕府による参覲制改革の以前にあったことで解けはしないか...
服部之総 「尊攘戦略史」
...ともかく参覲交代を三年一度に緩めること...
服部之総 「尊攘戦略史」
...參覲者の數も殆ど皆無となつたが...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...――参覲のいとまが延びて...
山本周五郎 「桑の木物語」
...参覲の供は遠慮を願い出たが...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...信濃守景之は参覲(さんきん)で出府し...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...参覲(さんきん)のいとまで領地へ帰るのもごく稀(まれ)であった...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...参覲(さんきん)のいとまで飛騨守(ひだのかみ)が帰国するとき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...役目がら殿さまの御参覲(ごさんきん)には家を留守にしなければならないので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...参覲交代で江戸に集まって来る諸国の武士を意気地なくするために...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...むしろ今日の朝覲の御儀も「時を得たしるしぞ」として...
吉川英治 「私本太平記」
...これは朝覲の式の古例とか...
吉川英治 「私本太平記」
...太守が江戸表参覲の節には...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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