...娘のことも親身になつて案じて下すつた...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...妹のことを親身になって案じてくれる人でさえあれば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いろいろと親身になつて面倒を見てくれた鳥羽に対し...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...時には泣き言さえも並べるのであった)ポレーノフは親身になって孤児(みなしご)のめんどうを見ることにした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...親身になって力を添えて下さって...
直木三十五 「南国太平記」
...ただ律義一遍(りちぎいっぺん)にのみ受取ったから親身に嬉しく思ったのでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは本当に親身になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生はよく親身になって面倒を見ておられた...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...どんなに親身になつてその旅仕度をしてやつたことか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゆき子の問題には何一つ親身になつてやらうとしない身勝手さが...
林芙美子 「浮雲」
...日頃親身にしているこの三郎に何の恨みがあって...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...今自分を一番親身に看病してくれそうなのは...
堀辰雄 「菜穂子」
...寄席文化向上会と親身に関わりをもつ落語団体がそこへでき...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...官の役所はそんなに親身になって世話はしてくれない...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...長屋のこととなると親身になって世話をした...
山本周五郎 「おれの女房」
...親身に同情していて呉れたのだ...
山本周五郎 「つばくろ」
...親身に面倒をみて呉れた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...親身になつて一同の世話をした細川藩の堀内傳右衞門がその日記「堀内傳右衞門覺え書」のうちに書いてゐることだから疑ひはない...
吉川英治 「折々の記」
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